機曲投影祭_まっさん
こんにちは。まっさんです。
機曲投影祭、お疲れ様でした。
いろいろなボカロ曲を聞き返すきっかけ&新たに知るきっかけになってとても良い企画でしたね。
今回、私は
課題曲部門 最優秀賞
自由曲部門 審査員賞カルボ賞
の2つの賞を受賞できました。わーいわーい。
Twitterには謎だけ公開されている状態なので、せっかくだし解説とか込めた思いを書きたいなとなり、このnoteを書いています。
今回は受賞した2作品に絞っていろいろ書いていきます。
超簡単な解説もあるのでネタバレ注意で。
1. A rainy dancer
課題曲部門 最優秀賞作品です。まずは曲を聴いてください。
さて、この謎について話す前に、まずはこの機曲投影祭に参加するにあたって考えていたことを話します。
それは「タイトルを使った謎、作りたくないな~」です。
オイ矛盾してるじゃないか、と思ったあなた。ちょっと待ってくれ。いや、合ってるんだけどちょっと待ってくれ。
なんでかというと、タイトル使った謎って曲自体を聞かなくても作れるじゃないですか。面白い謎は作れても愛のある謎に見えるかは別の問題だな、と思って。だから避けたいなと当初思っていました。
結局、完成したのはタイトルを使った謎なんですけどね。
ここで弁解したいのですが、僕はこの"A rainy dancer"を死ぬほど聞きました。Apple Musicが勝手に作る2023年よく聞いた曲ランキングに軽々食い込んでくるほどには聞きました。
だから、曲そのもののイメージはデザインとか謎の雰囲気から感じ取ってもらえると思います。正直、謎より先にデザインができてた。
そのうえで、やっぱりこの曲の美しさが好きだな~となったわけです。
音数の少なさや、歌詞と歌詞の空白など、いわゆるボカロと聞いて人々が考える曲とはちょっと違う色を持ってる曲だと思ってて。
そして、これは謎に例えると少ない情報量ですべてを見せる「美しいナゾトキ」だな、と。
そして見つけちゃったんですよね。タイトルに隠れていたたくさんの雨を。
タイトルから謎を~とかのこだわりより、この詰め込まれた美しさを謎にしたいなという思いが強くなり、このような謎に落ち着きました。
ちなみに、この曲の最後の歌詞が
「雨に泣いた A rainy dancer」
と韻を踏んでいるなど、r-906さん自身もタイトルを使った言葉遊びをされていて、そこも踏襲できてるのではないかな、なんて思っています。
何はともあれ、運営が感動を通り越してドン引き、TLも納得の最優秀賞みたいな感じの評価を得られててうれしかったです。
ちなみに、ボカロはちょっと苦手で…という方にはこちらのcoverがおすすめです。「春を告げる」などでおなじみのyamaさんがカバーしています。
原曲とはキーが変わっているので、別に苦手じゃない人も良ければ聞いてみてください。
2. 夜もすがら君想ふ
自由曲部門 カルボ賞作品です。まずは曲を聴いてください。ほら、早く。
一旦、この曲について語りますね。
ボカロで好きな曲を1つだけ挙げてください、と言われたら僕はこの曲を選びます。なんなんこの曲、良すぎだろ。
爽やかで疾走感のあるサウンドなんだけど、どこか寂しさというか切なさというかがあってでも心が温かい気持ちになる曲という印象があります。
歌詞もわかりやすくて心にスッと入ってきますよね。
もともと、電子音よりもギター!ベース!!ドラム!!!みたいなバンド寄りの曲のほうが好きなのもあって、音色の好みもがっちりハマりました。イントロ開始2秒で「あっ、絶対好きだ」ってなった記憶がある。
あと、ラスサビ前のギターね。
何かを決意した、みたいなイメージでコードが変わっていくあそこは何度聞いても鳥肌が立ちます。
というわけで、この愛を謎にしなくちゃなぁ、となったわけです。
この曲はやっぱり夜に大切なことを考えるようなイメージがあったので、夜という要素は絶対に入れたいと思っていて、夜をコネコネしているうちにローマ字に直すと「YORU」で「YOU」が入っていることに気づきました。
夜もすがら君想ふで「YOU」と言えば「I LOVE YOU」ですよね。「I MISS YOU」の可能性もあるけど。
とにかく、この時点で何となく謎の構成が決まりました。
そして、ローマ字読みをすると「I」が入っているいい感じの漢字が必要だなとなりました。
Wow「今」があるじゃない。しかも並べたら「今夜」。最高。
夜もすがら君思ふのサビの歌いだしは
「今 I Love You で始まる僕らを」
であることから、完璧な例示になったなと確信しました。
LOVEをローマ字読みで拾うのは不可能なので、迷いましたが丸々表出することにしました。曲のイメージも伝わりやすいかなと思って。
早速画像に起こしてみたのですが、LOVEを完全に出してしまったせいで、謎としての面白さはイマイチかも…?となりました。また、ローマ字読みということ自体が難しいと思い、例示を追加することになりました。
ここも、拾える文字ではなく、曲のイメージに近いことを重視しました。
「TS」を表示させ、★を例示にすることに。拾い方もなんかオシャレにしました。
ちなみに、この「TS」が「is」にも見える、という話をカルボさんがしてくれました。完全に偶然です。ごめんなさい。細いフォントにしといてよかったー
こうして完成!いやーいい見た目になりました。
公開当初もかなり多くの反応をいただけて、この曲への愛が謎を通してみんなにも伝わったのかな~と一人嬉しい気持ちになっていました。
表彰式のときも「これが最優秀だと思ってた!」みたいな反応多くてニヘラニヘラみたいな気持ち悪い喜び方をしていました。一人で。
とにかく、好きな曲で好きな謎ができて大満足です。
以上、2作品でした。
いやはや、人は好きなものについて語ると止まりませんね。
冒頭にも書いたんですけど、いろいろな曲を聞き返す良い機会になりました。ロストワンの号哭とか青春すぎてヤバかった。
改めて楽しい企画をありがとうございました。
そして何より解いてくれたみなさん、ありがとうございました。
また機会があればボカロについても語りましょう。