
深海探検で「未知の生物」を新発見!生きた姿を初めて見る「幻のイカ」も!
新たな深海モンスターたちが見つかったようです。
米シュミット海洋研究所(SOI)はこのほど、南太平洋のチリ沖で行われた深海探査にて、新たな海山と新種と見られる生物20種ほどを発見したと報告しました。
その中で、今まで死んだ状態でしか見つかっていなかった極めて希少な深海イカを史上初めて生きた姿で捉えることに成功したとのことです。
さて、今回はどんな未知の生物たちが見つかったのでしょうか?
参考文献
ライター:大石 航樹(Koki Oishi)
愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
今年3回目のチリ沖探査、新たな「海山」を発見!
今回の調査は調査船ファルコー号による今年3回目のチリ沖の深海探査となります。
前2回は今年1月と2月に行われており、それまで知られていなかった未知の深海生物を一挙に150種以上も見つける成果を挙げていました。
調査場所となったのは、チリ沖からイースター島までの約2900キロにおよぶ「ナスカ海嶺およびサラ・イ・ゴメス海嶺(Salas y Gómez and Nazca Ridges)」です。

この海嶺には200以上の海山が連なるように並んでいます。
海山はデコボコに隆起した険しい斜面が生物たちのすみかや隠れ家、あるいは産卵場所に適しているため、生物多様性のホットスポットとなる場所です。
3度目となる本調査ではチリ沖から約1450キロのナスカ海嶺を対象とし、28日間にわたって10カ所の海山を探査しました。
その中でこれまで知られていなかった海山を新たに一つ見つけています。
こちらがそのスキャン画像です。

海山の面積は約70平方キロで、周囲の海底から約3109メートルの高さまで隆起しています。
チームはこの海山に多様な深海生物が繁栄していると考え、無人の海底探査機「SuBastian」を遠隔操作して生態調査を行いました。
これに加えて、隣接する9カ所の海山も同時に調査しています。
その結果、今回もまた驚きと魅惑に満ちた深海生物の姿が捉えられました。
それでは深海探査で見つかった生物たちを一挙に見てみましょう。
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