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小惑星ベンヌはかつて「海洋惑星の一部」だったのかもしれない
2023年9月24日、NASAの調査プロジェクトによって小惑星「ベンヌ」から採取された表面サンプルが地球に到着しました。
現在、科学者たちによってこのサンプルが分析されており、世界中で「小惑星ベンヌの起源」について関心が高まっています。
そして、分析を続けているアリゾナ大学(The University of Arizona)の科学者によると、ベンヌのサンプルには「大量の水分」や生命を形作るのに欠かせない「リン酸塩」が含まれているようです。
このことから彼らは、「小惑星ベンヌは古代の海洋惑星の断片かもしれない」と述べています。
地球に近傍に浮かぶ小惑星ベンヌは、かつて海を持つ天体の一部だったのかもしれません。
参考文献
ライター:大倉 康弘(Yasuhiro Okura)
得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
小惑星ベンヌのサンプル分析が開始される
![小惑星ベンヌ](https://assets.st-note.com/img/1723695533-atLrpD2JHX.jpeg?width=1200)
直径約500mの小惑星ベンヌは、地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)の1つであり、「将来地球に衝突する可能性がある」として注目されてきました。
そんなベンヌには、探査機「オサイリス・レックス(もしくはオシリス・レックス)」が送られていました。
そして2023年9月24日には、オサイリス・レックスが回収したベンヌの表面サンプルが地球に到着し、その分析が開始されました。
科学者たちは、この分析により、ベンヌから生命の起源に関する手がかりや、小惑星から天然資源を抽出するための手がかりを発見できないか期待しています。
また、ベンヌの軌道を理解することで、「地球に衝突しそうな小惑星を逸らす方法」が発見できる可能性もあります。
そのため特別な期待を寄せて研究されている小惑星ベンヌですが、その表面サンプルの分析からは、現在どんなことが分かっているのでしょうか。
今回紹介するのは、アメリカのアリゾナ大学(The University of Arizona)の科学者であるダンテ・ラウレッタ氏らの研究チームによる分析報告です。
![小惑星ベンヌのサンプルを分析した結果、ベンヌの起源が明らかに!?](https://assets.st-note.com/img/1723695535-RyNK0ROrhP.jpeg?width=1200)
彼らはベンヌのサンプルを200mg受け取っており、ここには「0.5mmを超える粒子が1000個以上、1cmを超える粒子が28個、最大の粒子は3.5cm含まれていた」と報告しています。
その粒子からは、ベンヌに関するどんな情報が見つかったのでしょうか?
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