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アポジとペリジ
今回は専門用語解説です。
さて、タイトルを見て何を思い浮かべますか?
食べ物を考えたあなたは食いしん坊ですね。衛星の軌道に関係した言葉です。
アポジ点 : 遠地点
ペリジ点 : 近地点
といって衛星の軌道の特定の点を示します。人工衛星、中でも静止衛星のような高い高度の衛星は、ロケットで一気に軌道に投入できる訳ではありません。
一旦、トランスファ(遷移)軌道と言って、中間的な軌道に投入します。この軌道は楕円軌道と言ってその名の通り、楕円形をしています。その楕円の片方の中心(焦点)に地球があります。そうです。この軌道では衛星は地球に近づいたり、遠くなったりするのです。
楕円の地球に近い方の端をペリジ点(近地点)、遠い方の端をアポジ点(遠地点)と言います。
遠地点で人工衛星についているエンジンに着火して、加速すると静止軌道などのより高い軌道に投入することができるのです。
ちなみに遠地点で噴射するエンジンのことを、アポジ・キック・エンジン (Apogee Kick Engine : 略してAKE)と呼びます。そう、遠地点で衛星を蹴飛ばすためのエンジンです。
ちなみに昔こんな曲があってCMに使われていたそうです。