スイングバイ

スイングバイって聞いたことありますか。

ジャズとは関係ありません。 たぶんSF好きの人は一度は聞いたことあると思うのですが・・・。

衛星や宇宙船が宇宙空間を飛んでいく時に惑星の近くを通ると惑星の引力に引かれて燃料を使わずにスピードを上げることができるのです。これってSFの世界の話ではなく、実際に可能なのです。あの「はやぶさ」や月に着陸した「SLIM」もスイングバイを使いました。

でも少し不思議に思いませんか。

確かに惑星に近づく時には引力に引かれて速度が上がります。しかし、その後、惑星から離れるときには、今度は逆に後ろから引力で引かれて速度が落ちてしまいます。

どうしてスピードを増すことができるのか?

惑星が動いているからなのです。

例えば地球は太陽の回りを回っています。(公転)

動いている地球の後ろから近づいて先のほうへと離れていくとスピードを上げることができます。逆に前から近づいて後ろのほうに離れていくとスピードが落ちます。

さて、前方にきれいな女性(惑星)が立っていたとします。きれいな女性に惹かれて男ども(人工衛星)の歩く速度は速くなります。しかし女性の前を通り過ぎると振り返ったりして歩く速度はもとに戻ってしまいます。

では今度は前方をきれいな女性(惑星)が歩いているとします。男ども(人工衛星)はやはり早足になります。しかし今度は女性も前に進んでいるので女性を追い越した後もスピードが落ちないのです。ついでに言えば颯爽としたところを見せようと更に早足になったりします。

誰ですか?　横に並んで歩いて話しかけるなんて言っているのは?

それは惑星の引力が強すぎて(美しすぎて)引力圏から抜けられなくなったということです。最終的には大気との摩擦で燃え尽きるか、惑星に衝突して砕け散ることでしょう。

なんてね～