2050年の地球に住む12歳少年の作文『お金ってなんだったんだろう』1‐⑧
お父さんは、いろいろなものを作るのが得意です。
子どもの頃から、ものを作ることは趣味だったそうです。
他の人が作れないものがあると、お父さんに依頼がきて、どんなに忙しくてもお父さんは作ってあげています。
お父さんは、「自分の趣味だった好きなことで誰かの役に立てて、こちらこそ作らせてもらってありがとうという気持ちになるし、感謝してもらえるとうれしくて、もっと喜んでもらえるものを作りたいと思えて、創造する力がわきあがってくるんだ」と言っていました。
僕は、そんなお父さんを尊敬しています。
お父さんは他にもいろいろな仕事をしています。
今の時代は、やりたい人はいくつも仕事をかけ持ちでやっていますが、昔は、多くの人が仕事を一つのことに限定していたそうです。
その話を聞いて、昔は一人ひとりの能力や個性があまり発揮されていなかったのではないかと思いました。それって、すごくもったいないことです。
僕たち人間に与えられている、いろいろなものを創りだすことができる力って、ほんとうにすばらしいことだと思います。
お金のいらない世界になったことで、それぞれに与えられた個性や才能、創造する力がより発揮できる世の中になったから、これだけ世の中が発展したのだと思います。
つづく