【炎上】OMOCAT(オモキャット)パワハラ疑惑 についてまとめる【OMORI】
Melon Ki(@animegirlcrimes)
というゲームデベロッパーによる一連のツイートが、すべての始まりである。簡単に言うと、Melonさんは「オモキャットによるパワハラを受け、身体を壊し、支払われるべき印税をカットされた」と告発している。
Melonさんは当初、この告発が「ロイヤリティを要求するのが目的ではない」ただ現状を告発するのが目的である、とツイートしていたが…
ツイート群が長いため、要点を抜粋すると
2019年にOMORIの製作チームに参加
1日 12-18時間、働き続け、職場に寝泊まりすることもあった
このブラックな仕事環境はOMOCATに強制されたもので結果として身体を壊した
OMOCATは Melonさんが身体を壊して以降、「ゴミのように」扱い始めた
体調が優れないにも関わらず、OMOCATは「以前のように」働き続けるよう要求した
ゲームがローンチされる前、OMOCATは突然、契約にあったロイヤリティ(印税)をMelonさんに支払わないと告げた
ロイヤリティを受け取るべきか否かを、OMOCATはチームで投票して決めると言い、「私はあなたが印税を受け取るべきだと思ったけど…他のメンバーが反対した」と告げた(これはロイヤリティを取り上げるという通告の直後にあたかも自分は悪くないとでも示すような態度だったという)
Melonさんよりも「酷い扱い」を受けた人間が他にもいる
OMORIがローンチした直後にこの告発をするつもりだったが、チーム全員によりツイートをしないよう強制された
ウェブサイトやWikipediaの開発チームにMelonさんの名前は載っていない(ゲーム内にはクレジットがある)
MelonさんのOMORIへの貢献について
OMORIがHP1で「耐える」システムを考案したのはMelonさんで、それが最終バトルを良いものにした
ブラックスペースにおけるキャラクターについてもMelonさんの提案で、セリフはMelonさんが書いたものである
オーブリーとの学校での戦闘シーケンスについても、Melonさんの考案
当初のOMOCATによるコンセプトでは「サニーが片思いをしていて、だから大量のオーブリーが出てくる」というものだった
他のデベロッパーの反応
これらの告発を受けて、OMORIの開発者チームメンバーもそれぞれ反応をしている
Cachi Córdovaは「OMOCATは今までに仕事をした中でも最高のグループだったし、Melonのツイートはチームメンバーやゲームに対してもダメージを与えることになる」(※ここでのOMOCATは会社としてのOMOCATを指していると思われる)とツイートしている
Nils Omniaはさらに過激に反応しており、「Melonが開発に携わっていた期間は短く、嘘つきで正真正銘の悪魔だ」とツイートした
Melonさんの更なる反応
当初、Melonさんはチームメンバーには元気で過ごして欲しいとツイートしていたが、これらのような多数を中傷が飛び出したことで、これらは大嘘であり、「悲しみから怒りに変わった」と述べている
OMOCATの反応
OMOCATはこれらのツイートが拡散されたのを見て、公式に反応をした
非常に長いので元のツイートから要点を抜粋する
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直接会って話し合いができれば良かった
Melonの健康状態には気を配っていた
Melonのことは友人だと思っていた
ゲーム内では適切にクレジットされている
ロイヤリティを支払わなかった理由
Melonが行った以下の行為により、余計な仕事が生まれた
・他人のコードを上書きする
・承認されていないコンテンツを勝手に追加・削除したり
・制作の妨げになる独断的判断を行った
時間外の残業代は支払っている
製作終了前にMelonは製作チームを離脱した
前もってロイヤリティが消失することについて明確にしておかなかった点については申し訳なかった
もし個人的に話したいことがあるなら、いつでも連絡が欲しい
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Melonさんの更なる反応
Melonさんはこれを受け、「これは謝罪ではなく自己保身だ」とツイートしている。また「いつでも連絡が欲しい」という点について、数年にわたってMelonさんは無視され続けているというツイートをしている。
このツイートは、OMOCATによる謝罪の2時間ほど前にされており、OMOCATはこの証拠が出ていることを知らずに声明文を作っていたと思われる。
所感
全体のやりとりを見て、まず分かることとして、この告発は単なる「嫌がらせ目的」で為されたものではないと言うことである。オモキャットは既にロイヤリティを支払っていないことを認めており、このMelonさんという人物が開発に携わっていたことも確かである。
そして、OMOCATはMelonさんを無視し続けていたが、公に告発されたことであたかも「疎遠になっていた」ように演出しようとしているのも明らかである。
私の目にはこう映る。
確かにMelonさんはゲーム制作に熱中し、体調を顧みず取り組んでしまう傾向があった。しかし、OMORIの開発は著しく遅れていた。OMOCATはMelonさんの情熱を利用し、働き詰めにさせ、Melonさんが体調を崩した後も締め切りを守るよう要求した。そしてMelonさんが精神的にも燃え尽き、体調を崩して開発から離れたことを理由に、ロイヤリティを受け取る権利を剥奪した。
チームの他の人間とオモキャットの声明が食い違っているのも、彼らがクロであるという印象づけるのに一役買っている。Nils OmniaはMelonさんを「噓つきの悪魔」だと中傷したが、オモキャットは告発内容について、一部を認めている。
またOMOCATは、「コードの上書き」や「未承認コンテンツ追加」で損害が出たことによってロイヤリティを支払わなかったと告げたが、苦し紛れの言い訳に聞こえるのは自分だけだろうか?
ゲーム開発についてバージョン管理やバックアップがないことなどあり得ない。もしMelonが本当に「勝手な追加」をしたなら、差分を見て変更点を巻き戻すだけだ。
また、OMOCATはMelonさんを「ゴミのように扱った」ことに関しては全く言及していない。当然謝罪もない。「友達だと思っていた」という一言でやんわり否定したのみだ。
Melonさんは、他にもオモキャットから酷い扱いを受けたメンバーについて言及しており、その一人から連絡があったとツイートしている。
この人物の身分については不明だが、オモキャットのブランドチームとして、Melonさんが開発チームに参加する前に働いていたとのことで、およそ似たような「クソのような」扱いを受けたと述べている。
OMOCATは以前のインタビュー中で、こう語っていた。
このインタビューを読んで真っ先に受けた印象は、「オモキャットは悪意ある何者かによる被害者であり、クラウドファンディングで資金を募ったプロジェクトであるも関わらず、進捗について沈黙したのもその「誰か」が悪いのだ」というもの。
しかし、これらの告発を見た後では、このインタビューの内容がまったくの大嘘であっても驚かない。
作品と作者は切り離して考えるべきだろうか?しかし、この作品はOMOCATによるディレクションのもと作られた作品である。そして他のチームのメンバーも、告発を行った元メンバーを中傷するような発言が見られる。
本筋からは逸れるが、OMOCATと言えば、海外でのメインでの批判は、彼女の性癖がペドフィリア的であるというものである。OMOCATが2013年に発表したTシャツが以下である。
他にもこれやこのような批判もあり、彼女がいわゆる、ショタコンで腐女子であることは間違いがなく(OMORIの元となったコミックが掲載されていたTumblr自体、当時そのような創作で溢れていた)、それらもまた今回の騒動に合わせて再炎上しているように見える。
ただOMORIをプレイしていればそんなことは薄々感づくことであり、個人的にはあまり問題ではない。ただ、この騒動から見えてくるオモキャットの姿が真実ならば、この作品に残るのは「ショタコンで腐女子」な要素でしかなく、私がそこに魅力を感じることはない。
おわりに
また新しい情報が出れば随時、記事を更新していくつもりだが、今感じるのは一ファンとしての途方もない失望と、恥の感情である。このゲームのファンでいたこと自体が、恥ずかしい。そういった思いである。