TOKYONODEで感じる森ビル哲学の一端
2023/10/6 に開業した虎ノ門ヒルズ完成を担う最後のタワー、ステーションタワーへ行ってきました。
8F及び45F以上の高階層は TOKYO NODE という新たな情報発進拠点になり、また付帯施設として比較的低階層ビルになる グラスロック(GLASS ROCK) と 江戸見坂テラス(EDOMIZAKA TERRACE) も開業になっています。グラスロック前には トラのもん公式グッズのワゴンショップもありました。
地下B2Fは虎ノ門ヒルズ駅直結で T-MARKET という主にはレストラン街 と繋がり、2階は Tデッキ という 新しい歩行者デッキができ、森タワーと接続されます(グラスロックとオーバル広場が繋がります)。
忙しい人向けに?Tiktok動画を作っていますのでよろしかったらご覧ください。
時間のある方は本記事と合わせてこちらもご覧ください。
まだまだ未開業店舗もあり、一部のみオープンとなっています(特にT-MARKETは 第2弾が 2023/11/24オープンとのこと)。
ステーションアトリウム
虎ノ門ヒルズ駅直結B2Fに位置するステーションタワー T-MARKETの入り口でもあります。
適度に広い空間はステーションタワー上階への吹き抜けも実現しておりわかりやすい待ち合わせ場所になるでしょう。
トラのもんもいて皆さん写真を撮ってました。
アトリウム側から虎ノ門ヒルズ駅を見ると品川駅までいかないまでも複数の動画デジタルサイネージ広告が音も相まって迫力があります。
ステーションタワーやTOKYONODEの催しを紹介する展示、動画サイネージが複数ありました。
T-MARKET
ステーションタワーB2Fのレストラン街。
オープンしたての訪問だったため、まだ半分くらいは開業していなかったが、立ち飲み形式のお店、カウンター/1人席のみの居酒屋、バー業態のほかカフェや立ち食い寿司、アジアン料理店など豊富。
ただし半分くらいはアルコールと一緒に食事を楽しむ形態と思われるためそのつもりで行ったほうがいいかもしれない(横丁的な)。
平日に関わらず入場を規制して行列ができてました。
ステーションタワー
森ビルらしいスタイリッシュでシャープな印象の建築や内装です。
特に45Fより上階のTOKYONODEは独特な雰囲気でデザイン性の高い都会らしい程よい緊張感が漂う雰囲気です。
45階ではガラス張りで素晴らしい眺望があるのですが、皇居を中心にして周りを高層ビルが囲む眺めは東京の中心がどのようになっているかを考えさせられる場所かもしれません。
他の森ビルの建築や霞ヶ関周辺も一望できます。
まだオープンしたばかりなので上階店舗など開業前でした(ホテル虎ノ門ヒルズはハイアット系列で 2023/12/6 開業)。
パブリックアート: レオ・ビラリール Firmanent (Mori)
もしかしたら一番気づきにくいのですがこれもステーションタワーのパブリックアートの。
ステーションタワー二階入り口から見上げる他、 一階から二階へのエスカレーターからみるかグラスロックの方からTデッキを歩いて眺めるとよく見えます。
ビル外側に施された電気装飾で動画の通り変化するのですが、時間帯によって変化するようで開業前の時間は消えており、昼の時間帯と夕方でも違う装飾のようでした。
パブリックアート: 大庭大介Oba Daisuke
B2FのT-MARKETを出たエレベーター前にある展示です。 幾何学的な構造と相まって大きさがあり目立ちます。
パブリックアート: ラリー・ベル Pinky
ステーションタワー7階のオフィス用エレベーターの奥に位置する展示。
実際近くで見ると透明ガラスですが赤、ピンクで遠くからも目立ちます。
二重構造になってて中に入れるかと思うと入れません。
あくまでアート展示ですが、窓側には広めの座れるソファ(背もたれはない)があり待ち合わせ場所として適しているのではないかと思います。
向かいの建物は工事中でしたがこれからまたら高層ビルが立つんでしょうね。
TOKYO NODE
ステーションタワーから専用エレベーターで入ることができるエリアで8階にカフェ、45階にレストラン、49階には開業予定のフレンチレストランが入ります。
49階にはプールがあり、同階レストラン利用客のみ入れるエリアだとか。
特に高階層は専用エレベーターで行くのですがシャープなデザインで一定緊張感があります。ギャラリーへの入り口にもなっているためアートを含めた新たな発信拠点であることからもそういう設計なのでしょう。
45階からは皇居を望める眺望で、スカイツリーなどもよく見え、また天井も高く独特の雰囲気があります。 8階のカフェですが店舗入り口前に屋外にでれるテラスがあり、そこからの眺めを無料で楽しめます。近隣の高層ビルやステーションタワーのまた別の姿を眺められます。
Syn
RhizomatiksとELEVENPLAYによる開館記念特別企画としての期間限定のパフォーマンスです。
各日パフォーマンス時間/回が決まっており、事前にチケット購入か空きがあれば当日のチケット購入をして参加する内容になります。
チケットは大人1人8000円で安くはない金額ですが、実際体験後の感想としては評価はともかくとしても金額の妥当性は納得できるのではないかと思います(70分という上映時間を考えるとむしろ安いのかも)。
Tiktokに一部上演中の短い切り出し動画をアップしているのですが(事前に上映中の注意事項説明がありますが、スマホは電源OFFか機内モードで動画撮影は1分以内に止める)、色々な要素がありつつも一端としてはイマーシブな形式のパフォーマンスであるということでしょうか。ただそれだけに関わらずとにかく新しい体験の実現にリスクをとってトライしていることをどうしても感じることがありました。その一つは想像以上に演者であるダンサーの役割/重要性が大きいこと。
とにかく体験してみないとわからないこと、感じ得ないことが多いと思います。
今回虎ノ門ヒルズへの訪問にあたり下記の書籍を読みました。
理解したことの一つとしては職住近接をはじめとして文化を作るという考えで街作り、都市を作ってきているということ。
その中で芸術が重要な一つのポイントであることは明らかです。
アークヒルズ、表参道ヒルズ、六本木ヒルズに目を向ければパブリックアート、さまざまなアートの展示が行われています。
特に六本木ヒルズは入り口前の定期的に変わる展示や森美術館、アートナイトで一つの拠点になっているでしょう。
今回の虎ノ門ヒルズにおけるSynの展示もそれにならうものだと思いますし、来月オープン予定の麻布台ヒルズには昨年閉館したお台場のチームラボボーダレスが移転オープンします。
東京のしかも港区を中心に大きなリスクをとって東京を世界一の都市にする挑戦を続ける森ビルの仕事はなかなか大変な困難もありそうですがヒルズというブランドを中心に誰もが一度経験すると忘れることのない体験がそこにあると思いました。
お読みいただきありがとうございました、サポートいただければ幸いです。