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29﹏283﹏日記「ジェンダー・クィア 私として生きて来た日々」のトークイベントへ


(見出し写真は今日のチラシが壁に貼られているのを見つめるなぜちゃんの後ろ姿)

京都にいつものように深夜バスが早朝に着き
近鉄へ乗って 祖母の家へ向かう。
月に1回していること。
髪の毛は20前半からしてもらっている友人の所へ。
黒髪でぱつんと切り揃えられた頭に戻した。
(戻したという表現が適切なのか)
これがいちばん自分でいられる気がする。
この髪型に戻すと「自分」になりそうでそれを恐れていて 違う髪型を数年間してしまっていた。

地元の本屋さん「とほん」へ寄り
母、妹が車で迎えに来てくれ
慌ただしく実家へとりあえず帰る。
夜から再び京都へゆく。
実家の家族達を他者として捉えてかなり大好きだ。
今家族みんな 何からも縛られていなくて
大変に楽しそうだった。
(祖母にあんたんちのおばあちゃんが生きてたら
そんな訳には行かんかったやろなという言葉に確かに...と少し震えた)
お昼に全員でお昼寝しちゃった〜
ゆるい報告されたりするのが 推しポイント。

J R線が止まってしまっていた為
JR奈良から近鉄奈良への
15分ほどの道のりを小走りで向かう。
列車に乗り込み 烏丸御池駅で降りることにする。
無事に間に合った。
サウザンブック社から刊行される
マイア・コベイブさん著、小林美香さん翻訳
「ジェンダー・クィア 私として生きて来た日々」のトークイベントへ。
8月初旬に京都/北白川にある本屋さん
「シスターフッド書店kanin」の
イベントで知り合った方が
主催でその縁で行くことにした。
コミック自体はSNSの情報で知っていたが
今回もし縁がなければイベントには
行くことはなかったと思う。
グランドルールを手渡され
(グランドルールがあること安心する)
その場で購入し、はじまるまでに少し読んだ。
(値段も少し張るのでイベントを知るまでは躊躇した)
なんだ...!このコミックは!!!!!
わたしのことが「物語」ではなく
そこに存在していることに
すっかり満たされてわたしは
この会場を後にした。
(まだ全て読んでないのですが)
内容は著者の2歳から28歳までの生い立ちが
様々なエピソードと共に描かれる。

京都はわたしの生活圏内的には誰かと
会う場所に位置している。
今や「会う場所」に大阪もなりつつあるけれど
友人の家に遊びに行くのはどこか日常。
京都はその都度色んな記憶が蓄積されている。
かなり前、今日歩いた烏丸通を
数年間ずっと文通をしていた友人と
歩いたものすごく寒かった春のことを思い出した。

最後に会った日は東京だったけど
わたしは「おねえさん」でいなきゃなんて
演じて話していたこと
今となっては非常に恥ずかしい。
限りなくクィアな話をしていたのに
もっと深掘りしたかった。
でもこれって今だから言えるんだけど。
わたしから文通を止めてしまった。

東京にいる友人にこの日のうちに
送り付けた本の推しポイント

○あらゆる話が完結するように描かれる

○性の話がリアルでものすごく事細かに描かれていてこんな物語を読んだことなかった

○なぜこの本を小林さんが翻訳しようとされたのかはXなどでトランスヘイトが日本でも激化されている現状を受けて

○ハリーポッターの描写がたまに出てくるけれど、それはあくまで著者が物語に幼少期から影響をされた物語としてそこにいる。(わたしもハリーポッターが好きだったから、物語は好きだったのにと、とっても複雑な心境だった。)

超ベストセラー『ハリーポッター』の作者。本書には同作品が何度も登場するが、2010年代後半からトランスジェンダー(特にA.F.A.B)に対する中傷発言を繰り返しており、訳者はこの考えに反対していることを言及しておく。


マイア・コベイブ著、小林美香訳『ジェンダー・クィア 私として生きてきた日々』(サウザンブック社、2024年) p245


つい思い出に浸りながら烏丸通を背景に
本を撮った。
SUPER KIKIさんのQUEERキャップを被っていった

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