ヤングNazca海外出張 ソウル編㉚
■前回のエピソード
韓国出張最後の夜を盛り上げようとする韓国スタッフ。
1軒目は「サムギョプサル屋」になった。
少しカリカリになるまで焼いた「豚の三枚肉」を「サンチュ」に乗せて、更にその上に「コチュジャン」「ニンニク」「青唐辛子」を乗せてクルっと巻いて食べる・・・
そう、僕は今「岩巻課長」と2人で韓国スタッフの「オ・モ・テ・ナ・シ」を受けている。
人数でいうと約10名。
テーブルは2席。
テーブルの中央には「石」でできているような独特な「プレート」が設置されており、そのプレートの端には「穴」が空いている。
その「穴」の真下には受け皿のような「器」がセットされており、どうやらこの「プレート」に溜まった「豚の脂」をこの「器」に流し落とす構造のようだ。
これは日本ではあまりお目にかからない物だと思った。(当時は)
チョイ課長
「さぁ乾杯しましょう!」
チョイ課長の乾杯の音頭により皆で乾杯をした。
「コンベ!」(乾杯)
さてさて「サムギョプサル」である。
只今このお店の「アジュモニ」(おばさん)が「三枚肉」を焼いてくれている段階だ。
豚の脂が吹き溢れ、香ばしい「煙」に包まれている所だ。
僕は本場の「サムギョプサル」は初めてだった。
日本の「焼肉屋」では、たまに「牛カルビ」に「サンチュ」を巻いて食べ、その「サム」の雰囲気を楽しんでいたが、ちゃんとした「豚の三枚肉」を使った「サムギョプサル」は初めて。
非常に楽しみであり「今日は飲むぞ!」と心を入れ替えたのは「サムギョプサル」を食べるからだった。
あぁ・・早く焼けないかな・・・
そう待ち遠しい気持ちを抑えながら、小鉢の「ナムル」を食べていた時、スタッフの1人が「緑色した瓶」のお酒を注文していた。
あれが韓流ドラマでよく見かける「韓国焼酎」か・・・
この「焼酎」(ソジュ)は韓流ドラマの飲み屋のシーンで必ずと言っていいほど飲まれる物だ。
日本でいう「日本酒」のような存在なのであろうか。
この時僕が興味津々にその「焼酎」を眺めていたのをスタッフの1人に見られていた。
そして「あなたも飲みますか?」というジャスチャーを送られた。
その様は日本でもよく使われる「1杯飲み行く?」的なジェスチャーだった。
色々と政治的摩擦はあるが、流石は「隣国」である。
この辺は日韓「共通」しているようだ。
「飲みます!」
僕は興味本位で韓国の「焼酎」を飲むことにした。
というのも、残念ながら韓国のビールは軽すぎてあまり美味く感じないのだ。
カスだのハイトだのOBだのワケの分からない「パンチ力の足りない」ビールよりもずっと魅力的に感じていた。
「焼酎」を飲むと聞いた周りのスタッフは少し驚いていた。
イ課長
「Nazcaさん お酒強いの?」
ボンさん
「無理しないでくださいね」
岩巻課長
「Nazca君、それ飲んだら大変なことになるよ」
皆して僕の心配をする。
そんなにも僕は「ひよって」いるように見えるのだろうか?
僕は無理をしてでもこの「焼酎」を何本か飲んで周囲を見返してやろうと考えた。
独特なオチョコのようなグラスに「焼酎」を注がれて。
さて、飲んでみようか!
■次回予告
豚肉とニンニク そして「焼酎」(ソジュ)がNazcaを「精力的な男」に変貌させる。
㉛へつづく