ヤングNazca海外出張ソウル編㉛
■前回のエピソード
肉の煙立ち込める「サムギョプサル屋」でNazcaは初めて「焼酎」(ソジュ)を口にする。
この韓国の焼酎(ソジュ)には幾つかの銘柄があるようで、僕が飲もうとしている物は、ラベルに「竹の絵」が印刷されている「チャミスル」という名の焼酎(ソジュ)だった。(眞露/JINRO/チャミスル)
そう、後に韓流スターの「チャン・ドンゴン」氏が日本でCMした
「チャミスル ジュセヨ!」
そのチャミスルだ。
(日本で販売された物は日本人に飲みやすいように改良された物だったが)
さて、と。
いつまでも見ていてもしょうがない。
どんな味なのか飲んでみないと分からない。
僕は周りのスタッフに「ガン見」されていたので
「では、飲みまーす!」
と一言いってから「焼酎」(ソジュ)を口に入れた。
・・・・・
口に入れた瞬間、まず意外にも「甘さ」が舌を刺激した。
その「甘さ」の指数は缶コーヒーで例えるなら「微糖レベル」の甘さで「バナナやさつまいも」のような「自然食」の甘さではなく「人口的」なやや違和感の残る甘さだった。
舌と絡めて更に「ゴクリッ」と食道に飲み落とした瞬間、口内と喉の奥から独特な香りが「逆流し」鼻腔を刺激した。
そして更にその刺激は電流を伝う様に「脳」へ移動し、まるで「縫い針」の先端で直接ドタマを「チクッ」とされたかのような、そんな嫌な刺激を受けた。
「カァァァ~ッッ!!」
僕は思わず辛い物を口にした後の「苦しみからの解放」を表現したようなそんな声を発してしまった。
それを見ていた周囲のスタッフは笑っていた。
そんなに面白かったのだろうか。
そして高度な「アルコール度数」を感じたので瓶に貼ってある「ラベル」を確認してみた。
「アルコール度数は23%」と記載されていた。
これはそうとう高い。
これを現地の人は「ストレート」で飲むのが普通なのだから驚きだ。
日本人の感覚であれば、これは「ソーダ」のような物と割って飲むだろう。
日本には様々な種類の「酎ハイ」や「サワー」等の割り物があるが、韓国にはそれが無い。(僕が知らないだけ?)
「日本人」はアルコールを分解する能力が低く「低アルコール酒」を好む。
一方「朝鮮人」(差別用語ではない)は分解する能力が高いので「欧米人」のように「ストレート」で飲むことを好む。
つまりこれは「日本人」と「朝鮮人」の「遺伝子」の違いからくる1つの「文化」であろう。
これは僕には強すぎる・・・
1本も飲める自信がない・・・
僕はふと他のテーブルのお客を観てみた。
すると近くのテーブル席で若い女性が同じく「焼酎」(ソジュ)を飲んでいた。
しかし、その顔は「ノーメイク」の自然顔の童顔で「本当こんな強い酒を飲んでいいのか?!」と心配してしまう程若く見えた。
「日本人」感覚で観ると「中学生~高校生」ぐらいに見えてしまう。
ここが仮に「アメリカ」なら間違いなく警察に通報されるレベルである。
だがここは「韓国」なのだ。
そしてここで先程の話を忘れてはいけない。
そんな「中学生~高校生」ぐらいに見える「彼女」は、僕よりも「お酒」が強いということだ。
イ課長
「飲みますか~」
イ課長に「焼酎」(ソジュ)を注がれた。
もう飲むしかないということか・・・
■次回予告
「サムギョプサル」と「焼酎」(ソジュ)を飲食したNazcaは身体から「熱い」何かを感じるのであった。
㉜へつづく