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140字小説【白線の内側まで】

 今年で6歳に我が子と一緒に、駅で電車を待っていたら……

「さっきから何してるの?」
「『白線の内側まで』って言われたでしょ」
「(だから両足を白線の部分に収めようと、壁画みたいなポーズを取ってるんだね)そういう意味じゃないよ。みんなが真似したらお客さんが降りられなくなっちゃうでしょ」