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140字小説【すぎてもいいじゃないの】

 食べすぎる、飲みすぎる、寝すぎる……何事も『すぎる』のはよくないと、人は頭で重々理解している。

 だけど音楽とか、風景とか、人の心とか……『美しすぎる』に越したことはないんじゃないか?

 だから私はさらなる美しさを追い求めて、ついには百万円もした絵画を手に入れ――

「高すぎるんだよ」