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140字小説【要らぬ心配、要らぬ秘密】

 パリィンッ!

「どうした、妹よ!?」
「掃除をしていたら花瓶を落としちゃって……もう素直にお母さんに謝るしかないよね」
「待て、落ち着け! ここはお兄ちゃんに任せろ!」
「大丈夫なの?」
「今まで何十冊という大人の本を隠し通してきた、俺の隠蔽スキルを信用しろ!」
「その口が信用できないよ」