21世紀の啓蒙:スティーブン・ピンカー

著者の本を読むのは二作目。前作に続き、データを駆使して世の中があらゆる面で良くなっていることを示している。その中には、世界の暴力は減少している、等、感覚と異なるものも多数あり新しい視点が得られる。
この本は恐らく第三部を主張するために書かれたもので、その内容は以下に現在科学、ヒューマニズムがないがしろにされており、それが危険かということ。正直ここは自分には難解であった。また、第二部以前と比較して時間軸が短いため、作者の主観が強い印象もあった。とはいえ、全体を通じてデータに基づく世界の見方を教えてもらった。
前作、暴力の人類史、作中で何度も言及されるハンス・ロリング著ファクトフルネスと合わせて読むとおもしろい。

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