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那由多電影#02|ノウイング(2009)

『ノウイング』(2009年)


『那由多電影』は、那由多書店おすすめの映画・ドラマ作品を紹介する不定期連載です。
いずれも新旧の映画・ドラマ作品から、「スピリチュアル」「アセンション」「大峠」といったトピックに関連する作品を独断と偏見で紹介して行きます。
第1回〜第5回までは、「大峠」というキーワードで映画を紹介して行きます。


第2回は、2009年のアメリカ映画『ノウイング』(主演:ニコラス・ケイジ)です。
ヨハネの黙示録、日月神示、ノストラダムスなどに代表されるいわゆる「預言」や「予知」というテーマをオカルティックに描きながらも、その信憑性や真意に迫って行くという物語です。


拙著『九十九つくも神示しんじ』には「神は恐怖の予言など致さんぞ」とあるように、いわゆる神託しんたくや預言と呼ばれるものには、ネガティブな存在たちの意図によるものもあり、またそれを阻止したり、小難にしようとするポジティブな存在たちの意図によるものもあります。
しかし、『九十九神示』には「悪を使って悪を終わらすのぞ」ともあり、高次の神々であるほど、闇の存在たちの所業をも使って地上世界のみそぎを行ったり、人々の覚醒を促したりすることもあります。(高次元には善と悪という二元論はなく、すべては異なるエネルギーのあなない・・・・(支え合い)であり、働き合いだからです)


本作では、ある預言を知ってしまった主人公が、その災難を事前に食い止めようと奮闘する姿が描かれますが、その行動が本当に善であったのか、あるいはどこまでが正しかったのかどうかは、より高次の視点を持たなければわかりません。
現在、YouTubeなどでも「2025年」というトピックについて様々な憶測が飛び交い、それによって人々が翻弄ほんろうされてしまう場面を多く見かけますが、重要なのは「いついつに何が起こる」という外側の出来事や、自然災害や人間の死を善悪で判断する3次元の視点ではなく、私たち自身がこのような機会を使って自分の内側を深く見つめ直し、人間中心の文明や自我エゴ優位の生き方を省み、正して行けるかどうかという点に尽きるのではないかと思います。


この映画が伝えてくれているのは、「予知」や「預言」というテーマを通して私たちが何に気付くべきかということであり、まさに私たちが今置かれている状況そのものを描いた作品だとも言えます。
大本〜日月神示の文脈でも再三繰り返されて来た「大峠おおとうげ」という言葉も、単に何かが起こるXデーを知らせたり、災害の種類やその真偽を論議させるためのものではありません。
すべては私たち一人一人がそのような予知や警告(それがポジティブな存在からであれネガティブな存在からであれ)をどう受け取り、何に向き合い、考え、そしていかに自分自身の・・・・・意識変革・・・・に使って行けるかという天からのテストであるように私は思います。


『九十九神示』には、「ここからの人民の祈りで変えられるものと変えられんものあること、おわかりくだされよ」とあります。
変えられ得る大難は小難にと日々祈りつつ、天地の神々の大きな働きによって起こる事象は、出来る限りの畏怖いふと自省の念を以て受け入れ、その後に来るべきミロクの世を祝福したいと私は思っています。




『ノウイング』(2009年/米/121分)

【ストーリー】小学校で50年前のタイムカプセルが掘り起こされた。その小学校に通うケイレブは、偶然カプセルの中から数字の羅列が書かれた紙を手に入れる。ケイレブの父親・ジョンは、その数字が過去に起こった大惨事の日付と犠牲者数を示していることに気付き・・・。

【キャスト】ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン、ナディア・タウンゼンド


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