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【第2章】苦しみの種類/劣等感・無価値感

2023年5月出版『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第2章『苦しみの種類』から、チャプター5「劣等感・無価値感」を掲載します。




⑤劣等感・無価値感


5つめの苦しみは「劣等感」と「無価値感」です。


劣等感・無価値感は、自分と他者は本質的に切り離された別の存在であるという観念、そして「常識的」「一般的」「平均的」「世間体」といった社会通念に自分をあてがい、自分の環境や能力は社会の平均や理想より下回っていて劣っている、ゆえに社会的に無価値であると感じる感情です。


劣等感・無価値感は、自分をちっぽけで役に立たない無益な存在に感じさせ、悲しみと自責の念でエネルギーを萎縮させて行きます。
責任感や奉仕・貢献の精神が強い人ほど反動で激しい劣等感・無価値感に陥りやすく、これが蓄積し、抜け出せなくなるとうつ状態や自傷行為、そして自死へと繋がって行きます。


前述したように、闇の存在たちの目的は私たちからネガティブエネルギーを引き出すことであり、そのために私たちの自尊心(自己肯定感)を抑圧することと、大衆同士を分断させ、争わせることです。


彼らは、私たちが創造主の分霊(つまり神そのもの)であることを思い出してエネルギーを軽くしてしまうことや、本来持っている能力を発揮されては困るため、あらゆる手段を講じて私たちの自己肯定感を下げ、「自分たちは何も出来ず、何もわからない迷える子羊である」という自己認識から抜け出さないよう心血を注いでいるのです。


そして、大衆同士が常に他人を気にしながら比較し合い、競い合わせる社会システムを張り巡らせ、私たちを劣等感や無価値感に溺れさせることでこの星の支配構造を保っているのです。


宇宙には数え切れないほどの生命体が存在します。
本来、それらは一つ一つすべてが異なる目的や役割のもと、それぞれの個性、それぞれの表現を楽しんでいるだけであり、その一つ一つを比べてどちらが優れている、どちらが劣っているなどと張り合うことはまったくのナンセンスです。
そして、「常識的」「一般的」「平均的」「世間体」などという社会通念こそ、私たちを一定の価値観の中に閉じ込め、支配者たちに牙を剥かないように作られた共同幻想なのです。


私たちは本来、何からも縛られることなく、宇宙の自由そのもの・・・・・・・・・を体現している存在です。
軍隊や奴隷のように、足並みを揃えて一定の価値観に従う必要など毛頭なく、誰かに合わせるために空気を読んだり、誰かが作った流行を追う必要もありません。


すべての人、すべての存在が異なる個性を発揮し、異なる可能性を表現することこそが創造主の意図であり、それぞれの体験を通してビッグデータが取られ、〈自分は何者なのかを知りたい〉という宇宙の根源的欲求を追い求めているのです。


生活に必要なお金の量やライフスタイル、理想的な外見やパートナーに求める資質も、本来は十人十色、百人百色、人それぞれ違うはずです。
誰かと比べることをやめ、自分の中にある思い込みや決めつけ、あるいは社会通念という与えられた幻想を手放し、あなただけの個性、あなただけの自由な価値観で人生を楽しんでください。


人生において何かを成し遂げなければいけないとか、少しでも良い学校、良い会社に入って、少しでも良い成績や業績を残さなければいけない、などという考えもこの隷属社会の深い刷り込みです。
私たち宇宙の存在は、その始まりの瞬間から現在に至るまで、ただその旅の一歩一歩のプロセスを楽しんでいるだけなのです。


私たちは教育やメディアなどを通して、人生には夢や目標が必要であり、それが叶えば成功者、叶わなければ敗北者だと教えられます。
あるいは、幸せになるためには一定のお金やステータス、社会的成功などいくつかの外的条件が必要であり、その条件が揃わなければ不幸なのだと思い込まされています。


そのような通念の根底にあるのは、「善と悪」「成功と失敗」「勝者と敗者」「金持ちと貧乏」「理想と現実」といった不安や恐怖を煽る分離の二元論であり、私たちは常に天秤の上にかけられ、〈勝てば官軍負ければ賊軍〉と脅されているのです。


繰り返しますが、私たちはこの宇宙においてただそれぞれが望む個性、それぞれが望む役割や表現を楽しんでいるだけであり、その旅の「道中・・」を楽しんでいるだけなのです。
そこには優劣も善悪もなく、条件付きの幸せもなく、達成しなければならない目標や行き着く先もなく、悲しみに暮れる敗北も存在しません。
ただ旅の一歩一歩を楽しみ、その一歩一歩に歓びと学び(成長、進化)があるという〈体験の連続〉があるだけなのです。


あなたは何者になる必要もなく、どこに向かう必要もありません。
なぜならあなたは創造主の分霊であり、この宇宙で遊ぶ神そのもの・・・・・だからです。
あなたの人生の主権者はいつだってあなたであり、人生の幸せや価値はいつだってあなた自身が決めるものなのです。


現実はどこまでもあなたの鏡であり、鏡の中のあなたは、あなた自身が笑顔にならなければ笑うことはありません。(多くの人は顔をしかめながら鏡の中の自分を笑顔にしようと躍起になっています)


あなた自身が今の人生や環境を前向きに捉え、肯定して行くこと、そしてあなた自身の、あなただけの「幸せ」のもの差しを大切にすること、それこそがこの共同幻想の隷属社会を抜け出し、人生を満ち足りたものに変える唯一の鍵なのです。
 
 
 
◎劣等感・無価値感を感じた時の宣言
「私はこの劣等感(または無価値感)を手放します。ありがとう。」(目を閉じて繰り返す)




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