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【第4章】瞑想習慣で「客観力」を養う/いつでも簡単「ソーハム瞑想」

2023年5月出版『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第4章『瞑想習慣で「客観力」を養う』から、チャプター1「いつでも簡単「ソーハム瞑想」」を掲載します。




瞑想法①/いつでも簡単「ソーハム瞑想」


最初に紹介する瞑想は、どんな時でも気軽に行える、最もシンプルで汎用性のある「ソーハム瞑想」です。


「ソーハム」とは、サンスクリット語で「私はそれである」という意味を持ち、ヨガにおいて〈私は宇宙それ自体である〉〈私は存在するすべてである〉という宇宙との一体感を表す言葉です。


とてもシンプルな一語ですが、マントラとして唱えると素早くまっすぐに根源意識に接続することが出来る力強い周波数を持っています。


基本的なやり方は、息を吸いながら心の中で「ソー」と唱え、吐きながら「ハム」(発音はハンー)と唱える、たったこれだけです。


それでは、ソーハム瞑想の手順をご紹介します。



① 家の中で一番落ち着く場所に座ってください。座り方は、あぐら、正座、イスなど好きな形でかまいません。


② 軽く目を閉じて(または半眼)、鼻からゆっくりと息を吸いながら心の中で「ソーーー」と唱え、同じく鼻からゆっくりと息を吐きながら心の中で「ハンーーー」と唱えます。


③ 「ソーハム」の呼吸を繰り返しながら、自分という存在が宇宙の中心であるソースエネルギー(創造主意識)に戻り、一体になるイメージをします。そして、自分が宇宙それ自体になり、宇宙全体である自分のハートが大きく、深く呼吸をしているイメージをします。体調が悪い時や元気がない時は、呼吸を通して宇宙全体に満ちている光のプラーナ(生命エネルギー)を吸い込むイメージをして、体に活力を取り込んでください。


④ 瞑想中に余計な考え、感覚、イメージが湧いて来た時は、「○○のことを考えている」「○○のことを気にしている」「〇〇のイメージ」「少しお腹が痛い」「鼻がかゆい」「鳥の声」「車の音」など、内なる出来事や感覚をすべて心の中で言葉にし、実況してみてください。自分の意識から何かが湧き上がる度にそれを実況し、再び呼吸とマントラに意識を戻す、というローテーションを繰り返すことで「客観力」が養われ、日常においてもマインドの挙動に気を取られることがなくなって行きます。




いかがでしょうか?
これを一回につき数分程度集中して行えれば十分です。


最初は集中出来なかったり、ちゃんと出来ているかよくわからないと感じるかもしれませんが、瞑想は習慣付けることで徐々に集中力がつき、短時間でも深いリラックス状態に入ることが出来るようになります。


瞑想の目的は、心身をリラックスさせ、頭の中にめくるめく訪れては去って行くマインドのおしゃべり(考えやイメージ)をただ観察する・・・・・・ことであり、瞑想によって何かが起こるとか、意識が変容するということではありません。


中にはそういった体験をする人もいますが、非日常的な体験を求めて瞑想をしたり、瞑想によって何らかの利益を求めたりすることは、瞑想という行為の本質からずれてしまうことになります。


あくまで心身をリラックスさせてエネルギーの調律を図ること、そして湧いて来る思考やイメージをただ観察し、それに呑まれない、囚われないようにすることに集中してください。


また、瞑想とは座して目を閉じる行為だけを指すわけではありません。
この「ソーハム瞑想」は、仕事中や移動中など、歩いている時や立っている状態でも気軽に行えるシンプルな瞑想です。(目を開けたままでもかまいません)自分の心やエネルギーが少し乱れているなと感じたら、どこにいてもゆっくり「ソーハム」の呼吸を繰り返してみると良いでしょう。


そうして瞑想的な思考、瞑想的な心のあり方を日常生活に落とし込んで行くことが最も重要なのです。



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