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【第4章】瞑想習慣で「客観力」を養う/ゆったり完全呼吸法

2023年5月出版『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第4章『瞑想習慣で「客観力」を養う』から、チャプター5「ゆったり完全呼吸法」を掲載します。




呼吸法①/ゆったり完全呼吸法


続いて、精神のバランスを整えるのに効果的な2つのシンプルな呼吸法を紹介します。


1つめは、ヨガの基本的な呼吸法である「ダーガプラーナヤーマ」(完全呼吸法)です。


これは、腹式呼吸と胸式呼吸を一度に行うようなイメージで、腹部→胸部→鎖骨部という順で空気を入れ込み、吐く時は反対に、鎖骨部→胸部→腹部の順で息を吐いて行きます。


はじめは難しく感じるかもしれませんが、細かい動きよりも宇宙のプラーナを体全体に取り込むイメージと、呼吸の「深さ」を意識することが重要です。


「ソーハム瞑想」の項目でも述べたように、自分が宇宙そのものになり、宇宙全体である自分が呼吸しているイメージを持ちながら、体内の生命エネルギーを循環させ、エネルギーバランスを整えるイメージを持つと良いでしょう。


それでは、完全呼吸法の手順をご紹介します。



① 口を閉じ、鼻からゆっくりと息を吐き切ります。吐き切ったら数秒間息を止めます。


② まずはヘソから下、下腹部に空気を入れ込むようにゆっくりと鼻から息を吸い、下腹部全体が膨らんだら、次はヘソから胸にかけて空気を入れ込んで行きます。胸側のろっ骨と共に背中側のろっ骨も開き、胸部全体が膨らんだら、最後に鎖骨部と肩甲骨を意識しながら、肩まわり全体に空気を入れ込むように肩を上げながら息を吸います。以上のプロセスをゆっくりと一息で行います。(この時、上半身全体が空気でいっぱいになり、風船のようになっているイメージを持ってください)


③ 吸いきったら数秒息を止め、プラーナが上半身全体に取り込まれ、光輝いているイメージをします。


④ 吐く時は反対に、上がっていた肩を落としながら鎖骨部の空気から吐き出して行き、続いて胸部、腹部という順番で鼻から空気を抜いて行きます(口は閉じたままです)。この時、取り込まれた光のプラーナが吐く息を通してポンプのように体全体(毛細血管や細胞の隅々にまで)に行き渡るイメージを持ってください。


⑤ 上半身全体が紙のようにぺしゃんこになって行くイメージをしながら吐き切ったら、数秒間息を止めます。


⑥ 再び②〜⑤の手順を繰り返し、5回から10回行ってください。




いかがでしょうか?
順番に空気を入れ込み、吐き出して行く手順が最初は難しく感じると思いますが、正確に出来ているかどうかよりも、丁寧にイメージをしながら行うことが大切です。


日々、回数を重ねるにしたがってイメージと体の動きが連動するようになり、いつでもフレッシュな宇宙のエネルギーを体内に循環させることが出来るようになるでしょう。



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