『心の終活』全文掲載 【はじめに】
2024年10月出版『ご先祖様が教えてくれた 心の終活』の全文を各章ごとに掲載しています。
初回となる今回は、序文「はじめに」を掲載します。
想像してごらん
全ての人々が平和に生きていると
想像してごらん
誰もが兄弟として
すべてを分け合っている世界を
君にも出来るはずだよ
ージョン・レノン『イマジン』
◎はじめに
皆さんは「死後の世界」と聞くと、どのような印象を持たれるでしょうか？
あるような無いような曖昧なイメージだったり、もしも天国や地獄と呼ばれるような世界が存在するなら、出来れば天国に行きたいなあ、などと漠然と思う程度のものかもしれません。
あるいは、死後の世界なんて宗教が作ったデタラメだ、と端から否定する人も多くいるでしょう。
しかし、それぞれの考え方や宗教観は別にしても、私たちは親類や知人が亡くなった時、誰もが必ずお葬式という儀式を行って死者の魂を弔います。
そして、近しい存在であるほど一心に手を合わせ、故人がより良い死後を迎えられるよう冥福を祈るはずです。
では、「冥福」とは一体何なのでしょう？
冥福とは、文字通りあの世での幸福を意味します。
では、「あの世」とは一体どこなのでしょうか？
私たちは誰かがこの世から去る度に、まるで決まり文句のように「ご冥福をお祈りします」とか「天国から見守ってください」などと口にしますが、その中で一体どれだけの人が「あの世」や「天国」という世界について真剣にとらえ、その真偽や実体を確かめようと考えたことがあるでしょう？
この本は、ある日私の夢の中に現れたご先祖様が、「あの世」と呼ばれる死後の世界について教えてくれたメッセージをまとめたものです。
そのような不可思議な体験を信じないという方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、これだけ科学万能の世であっても、私たちの多くは魂の存在や死後の世界があることをどこかで信じ、潜在的に知っているんだよ、とご先祖様は言います。
どうやら「死後の世界」は本当にあるようです。
しかし、私たちがイメージしているような曖昧で単純な世界ではなく、一人一人の生き方や亡くなり方によって、それぞれに映し出される意識の世界なのだそうです。
と言っても、いわゆる「地獄」という世界は存在しないそうなので安心してくださいね。
むしろ「天国と地獄」のような誤ったあの世の認識を少しでも修正したいために、ご先祖様は私の前に現れたのだそうです。
『心の終活』などというまるで高齢者向けのようなタイトルを付けましたが、本書は若い世代から年配の方まで、老若男女を問わず読んでいただけるように執筆しました。
現代社会は、多くの人々が仕事や日常生活に追われ、生きることに必死になるあまり、誰にも必ずやって来るはずの「死」というものを見つめ直す機会が極端に減っているように思います。
しかし、今や世界中で未曾有の天変地異が多発し、東日本大震災、熊本地震、そして先の能登半島地震などを経て、日本が地震の活動期に入っていることが連日のようにメディアで取り沙汰されています。（８月に起きた宮崎での地震を期に、メディアでも南海トラフ大地震への注意喚起が報じられるようになりました）
私たちが抱いていた自然災害に対する意識は、この数年で明らかに変わり始めています。
多くの人々が、「死」とは環境や年齢に関係なく、ある日突然やって来るものであり、もはやニュースの向こう側にある他人事ではなく、「明日は我が身」であることを切実に感じ始めているのではないでしょうか。
阪神・淡路大震災の時も、東日本大震災の時も、私たちは喉元過ぎれば何とやらで、時が経てば元の生活、元の意識に戻り、その教訓を忘れてしまいがちです。
現代を忙しなく生きる私たちにとって、本書が腰をすえて「死」というものを見つめ直すきっかけになれば幸いに思います。
一番大切なことは、「不安や恐怖を超えた死を知ること」、そしてそのために「正しい死後の世界を認識すること」なのだとご先祖様は言います。
ここに書かれていることがすべて真実だと言うつもりはありません。
しかし、メッセージにもあるように、「死」に対峙するということは、一人一人に残された「生」にしっかりと対峙することでもあり、より良い人生を悔いなく生き切ることに通じるのではないかと私は思います。
これまで漠然としたイメージに留まっていた皆さんにとっての「あの世」を、本書を通してより具体的で現実的な世界として思い浮かべてみてください。
読み終える頃には、きっと不安や恐怖でなく、これまで感じたことのないワクワクや死への希望が湧いて来るはずです。
２０２４年秋分 橋本那由多
『ご先祖様が教えてくれた 心の終活』は以下ページにて販売中です。
https://nayutabooks.base.shop/items/89753725
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