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【第2章】苦しみの種類/不自由感・不足感
2023年5月出版『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。
今回は、第2章『苦しみの種類』から、チャプター7「不自由感・不足感」を掲載します。
⑦不自由感・不足感
7つめの苦しみは「不自由感」と「不足感」です。
不自由感・不足感は、人生のすべては自分自身が選択し、創造しているという真実を忘れているため、目の前の出来事や環境を偶然の産物(意思に反して外側からやって来るもの)であると思い込み、「現実が思い通りにならない」「現実を変えることが出来ない」と思い込んで苦しむ感情です。
ここでも私たちを苦しめている感情のベースにあるのは、「常識的」「一般的」「平均的」「世間体」といった社会通念や、自分の中の深い決めつけや思い込みです。
ある年齢に達したら社会に出て働き、経済的に自立しなくてはいけない。
生涯安定した生活を送るために、平均的、もしくはそれ以上の収入を保ち、老後や予期せぬ事態のためになるべく多くの資産を蓄えておかなければならない。
あるいは、一度結婚をした相手とはなるべく別れてはいけない。(離婚は「失敗」であり「恥」である)
あるいは、一般家庭において夫はこうあるべき、妻はこうあるべき、家族ならこうするべき、親子ならこうするべき。
あるいは、常識的にはこうだ、普通ならこうする、誰々はこうしている、こうなったら恥ずかしい、などなど、数え上げたらきりがないほど、私たちは常に何らかの社会通念や思い込みに従って、「◯◯であるべき」「◯◯でなくてはならない」と自分にも他者にも理想の形を押し付けながら生きているのです。
繰り返しますが、そのような通念や個々の自由を侵害する価値観は、すべて私たちを「苦しみ」の中に留めておくための共同幻想であり、言わば〈観念の檻〉なのです。
あなたを不自由にしているのはあなたが従っている価値観のせいであり、それは本来無限の自由を体現したがっているあなたの魂の意図に反するはずです。
あなたが不自由感・不足感を感じるのは、あなたが生育過程や社会活動で身につけた価値観や、自分の信念や信条だと思い込んで離さない正義感を、あたかもそれが最も正しく、唯一のもの差しであるかのように思い込んでいるからです。
それらの観念はあなたを苦しみから解放し、揺るぎない幸せへと導いて来たでしょうか?
それどころか、常にあなたの心を抑圧し、縛り付け、感情的にさせては他者との軋轢を生み続けて来たはずです。
地球には80億の人間がいて、80億の個性、表現、生き方があります。
ある人は月給10万円で幸せな生活を証明してみせ、ある人は100万円あっても足りない足りないと嘆きます。
あなたさえ「一般」や「平均」という幻想に固執しなければ、あなたさえ「こうでなければならない」と握り締めた信念の鎖から手を離せば、今すぐにでも最上の自由と幸せは手に入るでしょう。
あなたさえ足りない足りないと言いながら(足りる↔足りないという二元論にフォーカスしながら)砂漠の中のオアシスに向かうことをやめれば、足元に咲いている花の美しさに気づき、その朝露で十分に喉を潤すことが出来たことを知るでしょう。
「欲しい」「足りない」という欲求は、高まるほどに欠乏感を生み、きりがありません。
あなたがお金や社会的成功をはじめ、あらゆる外的な価値基準を手放し、今現在のありのままのあなたを認め、今現在の自分に100%の「OK」を出した時、不自由や不足という幻想はたちまち消えて行くのです。
本当の幸せや本当の満足とは、〈ここではないどこか〉(外側)にあるのではなく、いつだってあなたの内側にだけ存在するものだからです。
私たちは誰もが自分自身で現実を選択し、創造しています。
「思い通りに行かない」「変わらない」「変えられない」「そう簡単には出来ない」「世の中は甘くない」「つまらない毎日」「人生はこういうものだ」「仕方がない」などと感じる否定的な現実を創っているのは、他でもないあなた自身の否定的な思考と捉え方であり、望ましくない現実を変えるには、そのようなネガティブで受動的な思考を手放し、まずは自分自身で創造した現実を肯定し、その上でよりポジティブで能動的な思考を使って現実を〈再創造〉すれば良いだけなのです。(右に挙げた言葉と反対の言葉を口癖にし、日々思考してみてください)
軽やかなエネルギーは軽やかな現実を生み出し、暗く重たいエネルギーは暗く重たい現実を生み出します。
軽いエネルギーとは、明るく前向きな思考や言葉、「楽しい」「嬉しい」「気持ち良い」「幸せ」というポジティブな感情によって生まれます。
日常の小さなことでも、自分が楽しい、嬉しいと思うこと、心地良い、気持ち良いと思うこと、安心感や幸せを感じることにフォーカスし、常に自身のエネルギー周波数を高めることに意識を向けることが大切です。
そして、やりたくないこと、会いたくない人、気分を沈ませる環境からは距離を置き、あなた自身の心の安らぎを最優先にしてください。
するとすぐさまあなたのマインドは、「仕事が嫌でも働かなければ食べていけないじゃないか!」「付き合いの人間関係だってあるんだ!」「環境を変えるなんて簡単に言うな!」などとガミガミ文句を言い始めるでしょうが、あなたがひとたび外側ではなく内側、つまりあなた自身の思考や感情、物事の捉え方を最優先にして世界を見始めれば、自ずとその結果である外側の環境も変わり始めることに気づくでしょう。
策はない、出口がないと思い込んでいた現実にも、不思議と綻びやアイデアが生まれ始めるのです。
あなたはこれまでもこれからも、いつだって自由な存在であり、何からも解き放たれています。あなたを束縛し、不自由にしているのはただ一つ、あなた自身の心だけだということを忘れないでください。
◎不自由感・不足感を感じた時の宣言
「私はこの不自由感(または不足感)を手放します。ありがとう。」(目を閉じて繰り返す)
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