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誰にも言えなかった話

今日は自分のことを知っている人には話したことがない話。

ここで書いてみよう。

少し恋愛がらみの話になる。

高校2年生の終わりから2年ほど片思いをしていたクラスメイトと付き合った。人生勝ち組。優しくって、落ち着いていて、例えると誰だろうか、韓国によくいそうな優しそうなパパ感が強い人。

今年の1月に別れた。お互い別々の学生団体に所属し、遠距離恋愛であったため、すれ違いが多かった。私はそんな気はなかったが、明らかに相手の態度が変わっていった。連絡は平気で1週間は来ない。要約日程を合わせてデートを計画するも、前々日にはキャンセルされる。今思えば、最低なクズ男なんておもうこともある。

去年のクリスマスだ、誰にも言えない事件が起きたのは。

クリスマスは会えた。昼に集合し、お互いのプレゼントを買い合った後、ディナー(学生なのでちょっと高いお肉をちょっと食べてラーメン)をし、ゲーセンで遊んで、私の下宿先のアパートへ。その後は想像にお任せしよう。

そこだ。私の記憶らへんではそこらへんだと思う。そのあたりぐらいを境に、月経が来なかった。まあ、女は焦る。周りにそんな経験者はいない。ネットには案外いるものだが。

自身で調べると、やっぱりね。身ごもった。4年も付き合っておきながら、お互いに親に存在を明かしたことがなかった。相談するにしても情報量が多すぎる。とりあえず、当事者での話し合いが必要と考えたが、連絡がつながらない。1か月以上。

これがわかれた原因。結局、日頃の私生活がちゃんとなっていないこともあり、流産となった。

誰にも話せないのは、妊娠して流産した話。最近はそこまで珍しくもない話かもしれない。が、当人からしたら、ただ事ではない緊急非常事態であった。

結局妊娠が発覚して流産になるまで1か月であったが、その前後も含めて一切連絡が取れなかった。さすがにと思って、彼氏の家まで向かった。忙しかったんだろう、容姿がすごく変わり果てた姿があった。肌荒れ、見るからにわかるビール腹、青いクマ、起きたてなのかぼさぼさの頭。しゃべる気にもならなかった。少し期待していた。ドアを開けたら、「どうしたん急に。寒かったやろ。」くらいいたわる言葉はなく、「なんで来たん。」

(あんたが連絡せえへんからやん)

その瞬間だけ、今まで片思い含め5年以上抱いていた感情はなくなった。次の瞬間、別れを切り出していた。そしてこの1か月あったことも。心が追い付いていないようだったが。それに関しても、何も言ってこなかった。

その程度の人なんや。

そうとしか思えなかった。1か月であろうと私の中で生きようとした赤子。その子の父親がこんな人間なのが、逆に申し訳なく思ってしまった。

自分に一杯一杯だったんだろう。人間関係を壊すほどに。社会の闇をみたきがしたと同時に、その状況に直面して気付く人間がこの世にいったい何人いるのか疑問になった。

あれから一切連絡は取っていないが、たぶんきっと一生あっても私は彼をにらむことしかできないと思う。

私を大事にしてくれなかった恨みとあの赤子に対してモノのように発言した恨み。一つの命に責任を取るどころか自分の周りの環境を第一に恐れていた。これが女と男の違いなのだろうか。でも、あの瞬間の出来事は私の墓場までの土産になるだろう。同窓会であったら、どんな顔をよこしてくるのか。見ものである。

この前、そんな彼のnoteを見つけた。名前にパパの文字があった。私と別れて後にコロナが脅威を振るったので、付き合ったとか、結婚したとか聞いてないし、本当の肩書でないだろう。学生時代によくあだ名がパパになっていたので、それのことか、今回の名もなきわが子に対しての呼び名か知る由もない。

まあ好きにせい。

お酒を飲むとこの一連の流れを誰かに話したくなる。絶対に話せやしないが。