無認可保育施設【夜間託児所】で看護師として働いた話
ペーパーナースの社会復帰
脱ペーパーナースを目指して、仕事を探し始めた時、たまたま目に留まった仕事。それが夜間託児所での看護師募集でした。
小さい子どもとかかわる仕事の経験はあるけど、親がいない場での保育経験はない私。
夜間の勤務になるという点も不安ではありました。
でも夜間託児所ってどんなところなんだろう?という好奇心もあり…
働いてみることにしました。
とにかく人手不足な現場
まず、初日。
ドキドキしながら出勤したところ、なんと夜勤は私ともう一人の先輩2人!
子どもは軽く20人は超えていましたね…。
初日なので、子どもが誰かも分からない。もちろん保護者も…。
そんな状況で次々とお迎えがくるという状況。
先輩に言われるがまま、寝ているこどもの服を整えて、カバンを持って、保護者に子どもを引き渡しました。
そして、次々とスタッフが退職し、入れ替わりが激しい現場でした。
スタッフが定着しないので、常に人手不足。
夜間託児所に通う子どもの状況
子どもたちの就寝時間を過ぎての出勤でしたが、半分近くの子どもは起きていました。
保護者は、キャバクラ、その他飲食店、風俗店勤務の方が大半です。多くがシングルマザーでした。または、両親ともに夜間勤務しているパターン。
昼間に認可の保育園などに通っている子どもも多い一方、昼間はどこにも通っていない子どももいます。
昼間に認可の保育園などに通っている場合、夜は眠たくなるので出勤時は眠っている子どもが多かったです。
昼間に通っている園がなく、家で過ごす子どもは、親と一緒に昼間にまとまって寝ているため、夜間は起きていることが多かったです。
夜間託児所夜勤の仕事内容
仕事内容は大きく分けて、3つ
子どもへの対応
家事的な仕事
保護者対応
子どもへの対応
お預かりしている子どもの年齢が幅広く、下は赤ちゃん、上は小学生でした。子ども同士のトラブルも多々あり。ケガをするようなことも。
眠たくないので騒ぐ子どもがいる中で、眠たいのに眠れない子どもや、つられて騒ぐ子ども…。
少ない人員で対応するのに限界を感じました。
家事的な仕事
洗い物や洗濯、掃除といった家事的な仕事もけっこうありました。
ひとつひとつの仕事は大変なものではありませんが、子どもをみながらなので負担に感じることも。
保護者対応
お迎えに来た保護者に子どもを引き渡す仕事です。夜勤帯のメインの仕事と言えるかもしれません。
お金のやりとりもあったので大変でした。
看護師的視点・子どもの未来を想う気持ち
働き始めて早々に、仕事に限界を感じました。
安全に子どもたちを保育できる環境ではない。
看護職としての視点は、オーナーから特に求められていないと思いました。
子どもたちは大人からの愛情を求めていて、とってもかわいかったです。
そこに通う子どもたちが健やかに育つことを願いつつ、私は退職しました。