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チュウオウ・ディビジョン「言の葉党」ファンミーティングに行ってきた

「中王区」改め「チュウオウ・ディビジョン」になった「言の葉党」のキャスト3名にお会いできるファンミーティングに行ってきた。

知らない方向けにひとこと添えると、「ヒプノシスマイク」というCD原作コンテンツのドラマキャラクターおよび楽曲ユニットのひとつで、争いが絶えない社会の中人間の脳に干渉するマイクを用いることでクーデターを成功させ、圧倒的女性優位の政権をぶち上げた政治団体という設定を持っている。さっぱりわからない方は調べていただきたい。

ともかく、今をときめく木村昴さんなんかをはじめ男性キャラがめちゃくちゃかっこいいラップをかまして男性不利の社会に抗うストーリーの中、言の葉党の位置付けは「敵」であったので、これを演じる女性陣の皆さんはライブに出演しても役柄である鉄の女然とした態度を崩されなかったし、役柄以上の振舞いをされることもなかった。さすがはプロ。
その女性陣が初めて単独ファンミという形でキャスト本人として観客の前に立ってくれるという機会だったので、どうしても行きたかった。結果、行って良かったなと思えた。

「ヒプマイ」界隈にいて思うこと

ヒプマイの正式名称は「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」なので、時にCD投票でユニット間の勝敗をつけたりするし、それもあってファンもそれなりに縄張り意識がある。一部過激派もいる。自分はおとなしい方だと思いつつ、それでも時に公式の展開にたかが一顧客の身でお気持ちを膨らましてしまうこともある。反面、SNSの発達によりどのファンのお気持ちもなんの因果かキャスト本人に届いてしまう可能性があって、それによってキャストの方から「お前らピースでいこうな」と諭させてしまうこともあり、大変申し訳なく思う。そして特に中王区は敵役なので、他の括りに比べて高めのヘイトが見えることが間々ある。これはただ事実の所感としてそう。

ピンクを纏った強い女たち、眼福

ヒプマイの現場に行くと、各々の推しをその身で表現するヘッズが多く毎回目が楽しいのだが、今回は中王区のシンボルのピンクを纏った女が多く華やか。「かわいくて強くてイケてる女であれ」という言の葉党員マインドがなんとなくその辺に充満していて、ショッキングピンク、マゼンタピンク、ペールピンクなど纏うピンクも多様で、それどこで見つけてきたんですか?と全員に聞きたくなる。かつ、大多数が強めの黒モード系を合わせているのも良い。これが言の葉党マインドで闊歩する女たちだな〜と思って眺めるだけで楽しい。
男性もちゃんといた。ヒプマイ界隈は性質上女性ファン比率が高く男性ファンはより貴重で、かつ男を蔑
む体質設定がある中王区ファンミに愛を持って来てくれているのは普通に嬉しい。(公演中に「男性の方声上げて!」と言われて上がった声がそれなりのボリュームで嬉しい驚きだった。)

キャスト女性陣、本当にかわいい

先述したとおり、言の葉党キャストの皆さんがヒプマイの現場で役柄を離れてお話をしてくれるのを目の当たりにできる機会は自分としては本当に初めてで(正確にはアニメ2期の決定発表のニコニコ超会議?とかで無花果様役のたかはし智秋さんがステージゲストに立たれた時、映画の発表イベント、およびYouTubeのヒプ生に来られた時に画面越しには見た)どんなものかなと思っていたらめちゃくちゃ可愛かった。

合歓ちゃん役の山本希望さん、すごく元気でパワーがあってかわいい。
先輩方のトークをさりげなく補足して円滑にお話を運ぶ調整力も素晴らしい。突発した”ふざけてんの?タイム”、全力のモノマネを披露し始めたり小林さんを巻き込んで漫才始めたり、バラエティ力も高かった。端々にオタクが見え隠れするところもオタクの身から信頼度が高い。「後攻の方が有利」というラップバトルコメントが出るところも好きでしかない。

無花果様役のたかはし智秋さん、ご本人だと一転して朗らかで友達の多い女子感が溢れててかわいい。客席にもスタッフにも目配りを行き届かせている気遣いが見えるし、他のキャスト二人への話の振り方も優しい。さっぱりして気風いい感じがかっこいいし言わずもがなスタイルが良すぎる。毎回「あのお胸モノホンなんだ…」と思っている。「なぜかこんなんになってしまった」と仰っていたけどそのままで奇跡なので是非誇っていただきたい。

乙統女様役の小林ゆうさん、天然記念物では?と思う域で妖精さんのようにかわいい。乙統女様の時は荘厳な重みのあるお声をしているのにご本人のときはぽわぽわしてて、側にいたら守りたくならない奴いない。コンテンツ名にもキャラ名にも敬称を忘れず常に丁寧に言及されて何にも敬意を忘れないお人柄の良さを感じる。「母ちゃん」呼びされた後にお返事されるところが最高にかわいいし言動の全てがかわいい。

ずっと「かわいい…えっ、かわいい……」とぶつぶつ言っていたので隣にいた方はうるさかったと思う。ごめんなさい。

歌唱、圧巻

当たり前だが皆さん歌が上手い。すごく上手い。
特に後半、舞台装置に光る中王区マークを背負って歌っている声の伸びがすごくてこんなのついて行くじゃないですかという方向に洗脳された。
(もちろん、ステージについては美術演出照明ダンサーさんなど各部を構成されている人それぞれがみんな天才では?というところもある)

ヒプマイに浸かっている以上我々は中王区統治下の民であるという仮想前提が適用されるのだが、日頃「なんか最近治安悪いね〜」「DRB楽しみだよね〜」「政府大丈夫なのかね〜」と言いながら、いざ東方天総理が御前でお言葉を話し始めたら「「「乙統女様ーーーー!!!」」」と叫びながらカリスマに酔わされて大熱狂してしまう、つまりそういう事実を現実として体現してるじゃん……という愚かな悦びを味わえて幸せだった。

Femme Fataleのサビの「最後に笑うのは」「「「「「乙女!!!」」」」」をピンク一色のライトの中で黄色い声の反響で聴く、これぞ宗教…党員集会……という夢の最中を実感するセロトニン分泌量がすごい。何度でもやってほしい。

感謝のまとめ

インタビュー記事なんかを読んでいて、キャストの3名も、ヒプマイの中で言の葉党が楽曲を出したりどんどん展開の露出を多くされていくことに対して不安や心配があったのではないかなということは窺える。
それでもプロとしてキャラを全うしてくれていて、常に最高のパフォーマンスをしてくれることに感謝しかない。そういう方たちにファンの姿を見てもらって嬉しいと思ってもらえたなら良かったな、と思う。
それと、こういう場は諸々関係者の努力でできているに違いないので、会わせていただけて良かったなという感謝をこめて、できればまた単独やっていただきたい。
(さらに言えば全ディビジョンそれぞれの単独を、ぜひ。)



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