(追記あり)ProTools Ultimate2023.9 バウンス時に起きる遅延補正バグ改善方法発見
ProToolsUltimate の遅延補正バグは昔から色々なものがあったかと思いますが、私がここ一年ちょっと?たまに出ていた遅延補正バグについて記します。
バグ症状
TD後にファイナルミックス、ステムミックスをバウンスしインポートすると
グリッドのタイミングから波形がズレている。
この症状に気づいたのが2022年からマスターフェーダーにハードウェアインサートを使い始めた時です。
最初に見つけた対処法はバウンスソースを通常のアウトから物理アウトに
する事で改善したので、ハードウェアインサート使用時はそうなるのかと
解釈しましたが、たまにそれが逆になる事がありその原因が分かりませんでした。最新のPT2023.9にしてもこれは改善しませんでした。
腰を据えて改善方法を追求したところ、
UAD DSPや特定のプラグインのバグかと思いましたが恐らく違いました。
文章より動画の方がいいかなと思い
改善方法の動画を作ってみました。
こちらを見た方がわかりやすいかと思います。
私の使用環境は
MacMini2018 OS MojveかCataliona
ProTools Ultimate 2023.9 (最新にしてもバグは出ます)
ProTools Carbon
また何かあれば追記するかもしれません。
それでは。
追記 完全にこれで直るわけではありませんでした涙(2023/9/29)
この記事を書いた翌日に遅延補正を修正したセッションを開いてみると
遅延補正バグがまた起きている事がわかりました。
(マスターフェーダーの遅延補正数値で分かる)
PTを終了せずセッションだけ立ち上げ直しても再度バグが起きる。。。
そこでまたコミットでの対処法をすれば数値が元に戻るのですが、
やはり何かのプラグインが悪さしているのかOSとの相性なのか
現時点では不明です。
また動画にある一つ目のセッションではマスターフェーダーの遅延補正数値が変わったものの、オレンジにはなっておらず隣のDrMトラックがオレンジのままです。
この状態だと物理アウトで書き出すとズレてしまっていました。
ノーマルアウトだと大丈夫です。
このDrMにかかっているプラグインが怪しいのですが、アップデート等しても改善されそうにありません。
HWインサートを使用時は書き出し時にノーマルアウトを使用した方が
無難の様です。
Avidに聞くと答えが返ってくるのでしょうかね・・・
後日Avidに報告後正式にトラブルケースに登録されました。2024年2月
昨年末にAvidサポートとやりとりをし相互検証してAvidの方でもバグを確認出来たとの事で今回の問題は、正式な不具合番号:PT-316220
と登録されたのでバグフィックスに向けて動いてくれています。
ちなみにが2024年2月末で最新のPTではまたバグの出方が変わってますのでご注意を。
更新 2024年4月24日
PT Ultimate 2024.3 OS Sonoma14.2
PTのverもOSも変わってこの時点でまたバクの法則が変わってます。
今度は何やってもHWインサートの遅延も解決しません。
それとマスターフェーダーの遅延補正数値が3000を超えると遅延補正が正しく動作しなくなるようです。
この時バウンスソースを物理にするとNGになります。
物理でないソースなら大丈夫でした。
前よりひどくなってるなぁ。
なので今HWインサート使えてません涙