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絶賛されてるけどさ…。エレコムのISTトラックボールを辛口レビュー

エレコムの新しいトラックボールIST(イスト)。
レビュー記事では、多くの人が絶賛していたので、僕も購入しました。

結論、全然ダメでした。

左:EX-G 右:IST

僕はエレコムのトラックボール「EX-G」を愛用していました。
その他、さまざまなトラックボールを使ってきた経験を元に、この記事を書いています。ぜひ参考にしてください。

今回購入したのは、エレコムトラックボールIST(人工ルビー支持)です。
ISTと言えば、ベアリング支持が人気がありますが、安かったので人工ルビーを選択しました。
使い心地が良ければ、ベアリングパーツを購入しようと思っていましたが、本件でガッカリしたので、ベアリングパーツは買いません。

ISTの欠点はボールの滑りの悪さ

ISTの最大の問題点は、ボールの滑りの悪さです。

ボールが歪んでいるのか、部品と部品の接触が悪いのか、特定の角度にした時に引っかかります。
常に一定の力で動かせないと言うのは、かなりのストレス。

使っているうちに、滑らかな動作になることを期待して、2週間ほど我慢して使いましたが、全く改善されませんでした。

アマゾンのレビューを見る限り、同じような症状で悩んでいる人も多いようです。
実際に、エレコムは一度、トラックボールを販売休止にして改善したとのこと。(接触点に滑りやすいようにシリコンを塗布したらしい)
残念ながら販売休止の効果はなく、改善されていませんでした。

今は以前まで使っていたエレコムのEX-Gに戻しました。
EX-Gの滑らかで気持ちの良い操作感にびっくりしたくらいです。

ベアリングでなく、人工ルビーを使っているからだ!と反論を受けるかもしれませんが、EX-Gも人工ルビーですからね。
新製品になって値上がりもしたのに、操作感が落ちてしまったのか…。

ボールサイズも期待外れ

左:一般的な34mm 右:ISTの36mm

もう1点残念だったのは、ボールのサイズです。
ISTは、一般的なボールよりも一回り大きい直径36mmのボールを採用しています。
大きなボールにより、操作感が向上したと宣伝していました。この点も期待をしていました。

しかし、操作感に大きな違いを感じることはできませんでした。
一般的な34mmボールと交互に使ってみると、ちょっと操作感が違うなと感じる程度。残念ながら、36mmボールになっても操作感はほとんど変わりません。

むしろ、特殊な36mmボールにしたせいで、ボールの選択肢が少ない点がデメリットになります。
トラックボールは、自分好みのボールを選べる点も魅力の一つです。
実際に、一般的な34mmサイズは、各メーカーからボールが販売されています。

特に人気の高いのはドイツのペリックスのボールですよね。
僕は、ロジクールのボールが好きなので、EX-Gはロジクール製に交換しています。

カスタマイズ性能を落としてまで、特殊な36mmボールにするメリットは感じませんでした。
大きなボールで大胆な操作をしたいなら、ケンジントンのスリムブレードなどの最大サイズのトラックボールを選ばないとダメですね。

一応、ISTの良かったところも紹介

正直、ISTはボールの滑りが悪かった時点で、全くおすすめしません。
ただ、今後改善されることを願って、ISTの優れている点も紹介します。

デザインが良くなった

まずはデザインが良くなったこと。
EX-Gは、全体的に安っぽいチープな見た目でしたが、改善されました。
シンプルな黒とグレーの2トーンカラー。そして、グレーのボール。

今までエレコムのトラックボールは、余計なデザインを加えていることが多く、そのデザインがチープ感を際立たせていました。
一方のISTトラックボールは潔いシンプルデザインで好印象です。

傾斜が良い仕事をしている

傾斜は快適

ISTトラックボールには、手首をやや立たせるような、傾斜がつけられています。
これは高級トラックボールによくある、エルゴノミクスデザインですね。人間工学に基づいているため、楽に長時間の操作に適していると言われています。

傾斜のついているトラックボールは初見でしたので、最初は違和感がありましたが、慣れると確かに良いです。
手首の角度が自然な角度になるので、親指のボール操作もやりやすいと感じました。
EX-Gに戻した時に、傾斜が名残惜しく思うくらいには、よかったです。

ホイールとボタンの質感が良い

ISTトラックボールは、ホイールやボタンの質感が良いです。
ボタンはしっかりとした作りで、カチッと押すことができます。
EX-Gは結構チープなつくりで、ボタン自体も小さく不安定でした。

ホイールも余計なデザインのないシンプルなラバー製。
僕はホイールの押し込みを多用するのですが、押し心地も良くて気に入りました。

ただ、ISTのホイールにはチルト機能(左右のスクロール)はありません。
EX-Gは安いのにチルト機能までついているんですよね。
しかも、EX-Gは右クリックの右隣にもう一つボタンもあるのでカスタマイズ性能が非常に高いです。

正直、ISTにもこれらの機能はあってもよかったのでは?と思います。

まとめ:ISTよりもEX-Gがおすすめ

以上が、エレコムの最新トラックボールISTでした。
褒められる点はあるものの、ボール操作が絶望的なので、正直オススメしません。
おそらく、僕が買ったものがハズレ個体なのだと思いますが、他の方のレビューを見る限り、同様の症状が多発している模様です。

というか、EX-Gが優秀すぎるんですよ。
ボール操作は滑らかだし、ボタン数も豊富。しかもISTの半額以下で買えると言う…。

ISTには、期待が大きかったので残念です。
もう少し生産が安定したら品質も上がっていくのでしょうか…。

いずれにせよ、僕はもうしばらくEX-Gのお世話になりそうです。
最近ホイールの調子が悪いので、次なるトラックボールをまた探します。

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