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最強のトラックボール「スリムブレードプロ」|無念の断念…

昔から憧れていたケンジントンの大型トラックボール「スリムブレード」。
やっと買うことができました。

結論、良いトラックボールでしたが、僕の使い方ではイマイチ。
色々と試行錯誤はしましたが、メインのトラックボールとしては採用できませんでした。

今回はスリムブレードを正直にレビューしていきます。

スリムブレードのイマイチポイント

僕がスリムブレードがイマイチだと感じたポイントは2つあります。

①ドラッグ&ドロップがしにくい

スリムブレードを諦める理由になったのは、ドラッグ&ドロップのしにくさです。

ボールが大きい分、クリックボタンを押しながら、ボール操作がおぼつきません。
ファイルを移動させるなどの、簡単なドラッグ&ドロップ作業は問題ありませんが、画像編集などの細かい作業でのドラッグ&ドロップは地獄でした。

キーボード下に置いて両手持ちも試した

詳しく調べてみると、机の中央にスリムブレードを設置して、両手でボール操作をする使い方をしている人もいました。
確かに、この方法を使えば、繊細なドラッグ&ドロップ作業も可能です。

しかし、この方法では、両手が塞がるので、キーボード操作をしながらドラッグ&ドロップが困難です。
僕の仕事には、キーボードのキーを押しながら、ドラッグ&ドロップが必要な作業があります。
両手操作では、この作業に対応することができません。何度もトライしましたが、指がつりそうになるので、断念しました。

手首が疲れる

長時間の操作にはリストレストが必要

スリムブレードを使っていてもう一つ感じた弱点は、手首の疲れです。
操作がしやすいような傾斜がついており、長時間使っていると手首が疲れます。キーの高さがあるキーボードを長時間使った時の疲労感と同じです。

手首の疲労感は、解決策は簡単。マウス用のリストレストを使うことです。
これだけで、疲労感は無くなりました。

ただ、個人的にはデスクの上にはなるべく余計なものは置きたくない派。だからこそ、キーボードもリストレストが不要のロープロファイルキーボードを愛用しているのです。スリムブレードのために、リストレストを置くのはちょっと抵抗がありました。

この2点がスリムブレードを諦めた理由です。
特に「ドラッグ&ドロップ」が最大のネックでした。

逆に言うと、この点以外は最高のトラックボールだと断言できます。
ここからは、スリムブレードを褒めちぎっていきたいと思います。 

唯一無二の操作感

一般的なボールとの差

スリムブレードといえば、唯一無二の操作感が最高。
直径55mmの超大型ボールを使えるのは、スリムブレードシリーズしかありません。

この大きさのボールだと、一般的な34mmボールと圧倒的な差を感じることができます。手全体を使った滑らかな操作が可能です。

この操作感が、とにかく心地よいです。そして、楽しさもあります。
まるで、大型ロボットを操縦しているような感覚になれますよ。

細かい操作がしにくいなどの意見がありましたが、慣れの問題ですね。
むしろ、手全体を使う感覚は、トラックパッドに近く、小型のトラックボールよりも慣れるのが早いと感じる人もいるでしょう。

僕自身、操作自体は1日も使っていれば不自由なく使いこなせるようになりました。一般的な作業はもちろん、画像編集などの細かい作業も問題なくこなせました。

ビジュアルが抜群

スリムブレードは、見た目も非常にカッコいいのが良いですね。
存在感があるボールを持ちながら、デザインはシンプルに仕上がっています。そのため、スタイリッシュな印象を持ちます。
全体的な質感も高く、安っぽさがないのも嬉しいですね。

しかも、Amazon限定販売の、ブラックカラーが個人的には大好きです。
通常品は、ボールの色が赤色ですが、アマゾンならオールブラック。
どんなデスク環境にも馴染むので、個人的にはブラックがオススメです。

また、スリムブレードは、無線、Bluetoothにも対応しています。
ケーブルが減ってスッキリするのが、嬉しいです。
Bluetoothは少し遅延を感じたので、遅延を感じない無線を使っていました。

キーの割り当てができる

スリムブレードは、4つの大型ボタンを搭載しています。
同時押しを含めると、8パターンのキーの割り当てができます。

僕は試行錯誤をして、以下の割り当てに落ち着きました。

  • ① 左へ仮想デスクトップ切り替え(Control + ←)

  • ② 右へ仮想デスクトップ切り替え(Control + →)

  • ③ 左クリック

  • ④ 右クリック

  • ①+② 戻る

  • ③+④ タブを閉じる

  • ①+③ 左スクロール

  • ②+④ 右スクロール

一見すると、ボタン数が少なく見えますが、これだけの動作を割り当てることができます。少なくとも僕の使用用途では十分すぎました。

ソフトも優秀

スリムブレードのキー割り当ての設定には、専用のソフトウェア「KensingtonWorks」を使用します。
このソフトの完成度も非常に高いのが嬉しいです。

直感的で分かりやすく、UIも非常に見やすいです。
エレコムのソフトは結構残念なUIなんですよね…。
こう言った細かい点も、さすがは世界シェアトップクラスなだけはあります。

スクロールが気持ち良い

スリムブレードといえば、独特なスクロール操作ではないでしょうか。
ボールを「ひねる」ように回すことでスクロールをすることができます。
この時に、小さな「カチカチカチカチ」という音が鳴りますが、超絶気持ちが良いです。

最初はひねる動作に慣れるまでに時間がかかりましたが、慣れてしまえばこっちのもの。ずっと回していたくなるような独特な操作感があります。

まとめ:ケンジントンのスリムブレード

僕は、ドラック&ドロップと同時にキーボード操作をする、というマニアックな使い方のせいでスリムブレードを諦めざるを得ませんでした。

ただし、この使い方をしない多くの人には、一生手放せなくなるトラックボールマウスだと自信を持ってオススメできます。

僕は普段は使わないものはすぐに売却してしまうのですが、スリムブレードはいまだに手放せていません。それくらい良いマウスです。
迷っている人は実際に買って試すことをオススメします。



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