ファルヴォーレ 2歳1勝クラス「地味だが堅実。どっかでまた穴出す」
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに記事を書いています。
=余談=
皆さんあけましておめでとうございます。
新年一発目が1勝クラスの回顧だなんて、地味すぎる記事です!笑
そんな競馬解雇ですがよろしく願いします。
正直、この記事を読んでる人はかなり上級者やと思います。すごい。
また告知なんですが、年末にyoutube始めました。
めちゃくちゃ暇過ぎて後は寝るしかないけど、寝る時間じゃない時などあれば見てください。
それでは本編をどうぞ。
〇まず過去の平均タイムとの比較を行います。
2歳1勝クラス芝1400mの過去5年の平均タイム(良のみ)
全体時計 81.9
上り3ハロン 35.2
ファルヴォーレのタイム
全体時計 80.7
上り3ハロン 34.0
単純比較した場合
全体時計も上り時計も平均タイムを大きく上回ってます。
ただし、11月から続いた阪神開催はずっと時計が早かったです。
そのあたりも考慮しなければなりません。
では詳細にタイム分析を行っていきましょう。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)
【2歳1勝クラス芝1400m分析】
~血統~
ファルヴォーレ
父 ドゥラメンテ
母 フリティラリア 母父 アドマイヤムーン
ミスプロとサンデーのクロスがあるね。
ただ、俺にはそのクロスがどんな味を出すのかわからないぜ。
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
〇当日の馬場傾向
当日は新馬戦と該当レースを除き4鞍の実施があった。
各芝レースの内容が以下の通り。
7R 3歳以上1勝 1600m
全体タイム (1.33.8・1.35.0) -1.2
上がり3ハロン (34.6・34.7)-0.1
8R 3歳以上2勝 2200m
全体タイム (2.14.4・2.13.9) +0.5
上がり3ハロン (35.3・34.7) +0.6
10R 3歳以上3勝 2000m
全体タイム (2.01.3・2.01.6) -0.3
上がり3ハロン (33.9・35.1) -1.2
11R 阪神カップ 1400m
全体タイム (1.19.7・1.19.5) +0.2
上がり3ハロン (34.1・33.7) +0.4
※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2015年以降の同クラス同時期良馬場平均
〇レースのタイム差を100m辺りで計算
全体(-0.08、+0.02、-0.01、+0.01)
全体の平均(-0.015)・・・①
上がり(-0.017、+0.1、-0.2、+0.067)
上りの平均(-0.0125)・・・②
〇結果より、当日の芝の傾向は
全体時計 平均
上り時計 平均
と想定される。
〇①、②を1400mで計算
(全体1400m×-0.015)=-0.2・・・③
(上がり600m×-0.0125)=-0.1・・・④
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
〇2歳1勝クラス芝1400mの平均勝ち時計
平均全体 1.21.9・・・⑤
平均上り 35.2・・・⑥
(※平均は2015年以降良馬場開催)
〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力
2歳1勝クラス芝1400mの想定タイム(全体) 1.21.7
2歳1勝クラス芝1400mの想定タイム(上り) 35.1
〇ファルヴォーレの走破タイム
全体 1.20.7
上り 34.0
〇結果、ファルヴォーレのタイムを分析すると
全体時計→ 想定より「-1.0秒」
上り時計→ 想定より「-1.1秒」
~考察~
レース自体はズブズブの差し決着でした。
ですので、単純にこの結果のすべてを鵜呑みにしていいとは思いません。
しかし、この馬はなんだかんだで毎回良い脚で伸びてきているんですよね。
今回も全体時計は阪神カップに遅れてはいますが、上り時計は阪神カップを勝ったダノンファンタジーよりも早いというおまけつき。
(単純に阪神カップは時計的に大したことなかったのもある)
毎回しっかり伸びるなら展開が嵌るときにはまた穴をあける可能性は高いですよね。
しかも新種牡馬ドゥラメンテということで注目は高そうに見えるが、馬主、生産が地味なのであまり人気にもならなさそう。これはおいしいパターン。
どうも1200mはドゥラメンテ苦手そうなので、この馬は1400がベストかなという感じ。
またチャンスがあればとりましょう。
ファルコンSとかは差しのレースになりやすいので出てきたら注目かも。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。