ピースマッチング 未勝利戦
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに、皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。
=余談=
難儀な冬のダート戦が始まりました。
ダートが得意な人にとっては良いのでしょうが、競馬解雇はそこまで得意ではないので悩ましい所です。
タイムがわけわからんですね。
そもそも「競馬で勝つためには!」って話になるんですが、年間を通してダート戦の方が多いのだから、明らかにそっちでデータとって勝負する方が良いに決まってるんです。
だけど、私も含めですが、皆芝好きよね。笑
血統馬、高額馬が走るし、豪快な差しや逃げ切りも芝の方が多いイメージです。
JRAさん、一か所ぐらいダートが外のコースになる競馬場作ってはどうでしょうか。
競馬解雇はこの冬を経てダートに移籍しますよ。
それでは本編をどうぞ。
【ダート未勝利分析】
~血統~
ピースマッチング
父 スウェプトオーヴァーボード
母 アンコールピース 母父 ネオユニヴァース
日本が誇るダイナアクトレスの牝系ですね。
競馬解雇が今なお最強ジャンパーだと周りに呟いているマルカラスカルの近親。ほかにも活躍馬がズラリ。
こういった血統はみんなの注目高いね。
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③100mのタイム差の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
当日は新馬戦と該当レースを除き4鞍のダートレースが実施された。
各ダートレースの内容が以下の通り。
条件 距離
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)
1R 2歳未勝利 1200m
全体タイム (1.12.3・1.12.9) -0.6
上がり3ハロン (38.2・38.1)+0.1
2R 2歳未勝利牝限 1800m
全体タイム (1.56.9・1.57.2) -0.3
上がり3ハロン (40.6・39.9) +0.7
8R 3歳以上1勝クラス 1200m
全体タイム (1.11.2・1.11.8) -0.6
上がり3ハロン (36.8・37.3) -0.5
8R 3歳以上3勝クラス 1800m
全体タイム (1.53.2・1.53.0) +0.2
上がり3ハロン (38.1・38.0) +0.1
このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体 (-0.05、-0.02、-0.05、+0.01) 平均(-0.027)
上がり (+0.017、+0.117、-0.083、+0.017)平均(+0.017)
となる。
以上の結果からわかる当日のダートの傾向は
全体時計 平均
上り時計 平均
特に目立った傾向はありません。
それぞれの平均を未勝利戦の距離
(全体1800m×-0.027)
(上がり600m×+0.017)
で換算すると当日の馬場差が計算されることとなる。
計算すると
全体時計で-0.5
上り時計で+0.1
となる。
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
計算結果を過去5年の同クラス平均勝ち時計に落とし込みます
(※平均は2015年以降良馬場開催)
中山未勝利ダ1800mの平均勝ち時計は
全体時計で 1.56.9(クラス平均タイム)
上り時計で 39.4 (クラス平均タイム)
これに馬場差(全体-0.5、上り+0.1)を入力すると
全体時計 1.56.4 (想定決勝タイム)
上り時計 39.5 (想定上りタイム)
この算出結果が、
この日の未勝利の予想勝ち時計となる。
実際の決勝タイムは
全体時計 1.54.1
上り時計 38.3
つまりピースマッチングは
全体時計で想定より「-2.3秒」早く
上り時計で想定より「-1.2秒」早く
走ったこととなる。
~考察~
時計的に明らかに強いのはよくわかります。
全体時計は稍重ではありましたが、過去5年で最速。
同日の3勝クラスは平均時計よりも1.4秒遅いレースだったので、比較対象としてはいまいちですが、9着ぐらいの時計です。
しかも3勝クラスはハンデ戦なのでピースマッチングより軽量で出走している馬もいますので、価値は低くないと思います。
競馬解雇的にポイントなのはレースぶりですね。
逃げて圧勝、2番手で4コーナーから圧勝は結構いますが、この馬は道中馬込から直線で一旦外に出してから突き放しています。
こういった競馬ができる馬は、ある程度競馬の幅が持たせられそうで安定感がありそうです。
最後に2着馬関連で2点。
2着馬は全体時計としては平均時計よりも上ですが、上り時計が平均以下です。次走配当が望めないなら消すのも一考かも。
同様の意味で、2着馬があまり評価できない可能性があるので、ピースマッチングの着差はあまり気にしないほうが良いかもしれない。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。