ダノンザキッド ホープフルS「来年も無敗の三冠馬誕生か?」
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに記事を書いています。
=余談=
来年のクラシックはステラヴェローチェを中心に回っていくと考えている競馬解雇ですが、やはり本気の陣営たちはこちらを狙ってきているのでしょう。
昨年のコントレイルと同様のローテで挑んだダノンザキッド。ここまでは同様の戦績。
来年も同じくローテで無敗の三冠になるのでしょうか?
それでは本編をどうぞ。
まず過去の平均タイムとの比較を行います。
ホープフルSと京成杯の過去5年の平均タイム(良のみ)
全体時計 2.01.6
上り3ハロン 35.3
ダノンザキッドのタイム
全体時計 2.02.8
上り3ハロン 36.4
単純比較した場合、全体時計も上り時計も平均タイムより劣っています。
いやぁ、今年はコントレイルほどの強さは無かったよって感じですかね。
ですが、タイム分析はこれで終わりません。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)
【ホープフルS分析】
~血統~
ダノンザキッド
父 ジャスタウェイ
母 エピックラブ 母父 ダンシリ
ジャスタウェイ産駒うれしいGI初勝利。
産駒は芝馬が多くダートの短とかは全然ですね。
上のクラスに上がる馬はそれなりに信頼度高めってイメージ。
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
〇当日の馬場傾向
当日は新馬戦と該当レースを除き3鞍の芝レースが実施された。
各芝レースの内容が以下の通り。
3R 2歳未勝利 2000m
全体タイム (2.03.0・2.02.5) +0.5
上がり3ハロン (37.1・35.8)+1.3
9R 3歳以上1勝 2200m
全体タイム (2.17.6・2.15.1) +2.5
上がり3ハロン (36.4・35.3) +1.1
12R 3歳以上3勝 2500m
全体タイム (2.37.4・2.34.2) +3.2
上がり3ハロン (35.4・35.3) +0.1
※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2015年以降の同クラス同時期良馬場平均
〇レースのタイム差を100m辺りで計算
全体(+0.03・+0.11・+0.13)
全体の平均(+0.09)・・・①
上がり(+0.217、+0.233、+0.017)
上りの平均(+0.155)・・・②
〇結果より、当日の芝の傾向は
全体時計 かかる
上り時計 かなりかかる
と想定される。
〇①、②をホープフルSの距離で計算
(全体2000m×-0.09)=+1.8・・・③
(上がり600m×+0.155)=+0.9・・・④
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
〇ホープフルSの平均勝ち時計
平均全体 2.01.6・・・⑤
平均上り 35.3・・・⑥
(※平均は2015年以降良馬場開催)
〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力
ホープフルSの想定タイム(全体) 2.03.4
ホープフルSの想定タイム(上り) 36.2
〇ダノンザキッドの走破タイム
全体 2.02.8
上り 36.4
〇結果、ダノンザキッドのタイムを分析すると
全体時計→ 想定より「-0.6秒」
上り時計→ 想定より「+0.2秒」
~考察~
3連勝立派です。おめでとうございます。
計算上も平均時計より「0.6秒」早いタイムです。
が、競馬解雇はまだ能力に疑問ありです。
疑問1
同日の未勝利戦2000mのタイムとほぼ変わらない。未勝利戦は最後流してますので、タイム的にはもしかしたら負けてたかもしれません。
疑問2
馬場傾向を計算するレースに長距離が多かった。
自分で作っておいてなんですが、参考レースの3レース中2レースが2000mを超える長距離戦だったので、計算結果が少し怪しい。
確かに時計の掛かる馬場であったことは確かですが、通常時より精度が落ちているというのが本心です。
→つまり平均時計より「0.6秒」早いというのも、そのままの数字で評価しづらいということ。
以上から、やはりまだ競馬解雇は東スポ杯の結果に引き続きダノンザキッドを軽視していきたいと思います。人気するならおいしい。かも?
やっぱりクラシック本命とするには突き抜ける時計が欲しいですね。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。