チュウワウィザード チャンピオンズカップ タイム分析
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに、皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。
=余談=
去年の本命馬チュウワウィザード。
画面越しにジョッキー批判をしながら4着を見届ける。
今年の本命馬クリソベリル。
だらだら中継を見ながら4着を見届ける。
チャンピオンズカップは4着を当てるレースなのだよ。
今回は少し長文になってます。
それでは本編をどうぞ。
さて、
みなさんは普段レース分析をするときにどのようにやっているでしょうか?
単純に過去レースと比較した時、今回のチュウワウィザードのタイムは以下のようになります。
チャンピオンズカップの過去五年の平均タイム
全体時計 1.49.8
上り3ハロン 35.9
チュウワウィザードのタイム
全体時計 1.49.3
上り3ハロン 36.4
単純比較した場合、「平均より早く走ってるから、上り時計は平均より少しかかってるんやな!勝ち時計が早いからこれはレベルの高いレースだったんだな!」と考えるでしょう。
突っ込んだ分析をする方は、道中のラップにも目を向けて1000m通過タイムや平均ラップによる診断もされるでしょう。
競馬解雇はそこに待ったをかけます。
仮に重馬場で実施されたレースだった場合
上記したようなタイム判断を行うでしょうか?
多くの方は「重馬場だから時計が早かったんだよ。重馬場でこの時計はそこまで大したことない。」という結論に至ると思います。
だって皆さんは
ダートのタイムは、重馬場>良馬場って知ってますから。
そんなこと当たり前やろ?って考えるんです。
ちょっと待ってください
そもそもJRAの馬場発表って怪しくないですか?
何をもってそこまでJRAの発表が信用できるんですか?
馬場回復はすぐに変更するのに、馬場悪化は変更が遅いなんて競馬好きの「あるある話」です。(真偽は不明ですが。)
そんなことを普段喋っているにも関わらず、なんとなく信じてません?
確かに、何千とあるレースを分析しデータを作るためには、公式発表を利用する必要はあります。
ですが、目の前のレース一つを判断する時には信用しすぎるのは良くないと考えています。
それはなぜか?
同じ馬場発表でも「時計が早い日」「時計が遅い日」が存在するからです。
お馴染みの話で言えば、「芝の開幕週は時計が早い」ってのがそれにあたりますよね。
芝は馬場が荒れるので気にするけど、ダートは砂だから気にしない
こんな方いませんか?
ハッキリ言いますが、それは間違っています。
ありますよ!
同じ良馬場ダートでも「時計の早い日」と「時計の遅い日」
なんとなくは気にしてるけど、そんな変わらんやろ?
こんな方いませんか?
確かに滅茶苦茶変わるわけではありません。
だけども確実に数字に表れてきます。
それをチャンピオンズカップを用いて検証します。
【チャンピオンズカップ分析】
~血統~
チュウワウィザード
父 キングカメハメハ
母 チュウワブロッサム 母父 デュランダル
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③100mのタイム差の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
当日は新馬戦と該当レースを除き6鞍のダートレースが実施された。
各ダートレースの内容が以下の通り。
条件 距離
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)
1R 2歳未勝利 1800m
全体タイム (1.54.9・1.55.9) -1.0
上がり3ハロン (37.3・38.4)-1.1
2R 3歳以上1勝 1200m
全体タイム (1.12.2・1.12.4) -0.2
上がり3ハロン (35.9・36.7) -0.8
3R 3歳以上1勝牝限 1800m
全体タイム (1.54.3・1.54.6) -0.3
上がり3ハロン (37.0・38.0) -1.0
6R 3歳以上1勝 1800m
全体タイム (1.52.5・1.53.9) -1.4
上がり3ハロン (37.5・37.9) -0.4
8R 3歳以上1勝 1400m
全体タイム (1.24.7・1.25.1) -0.4
上がり3ハロン (36.6・37.3) -0.7
12R 3歳以上2勝 1400m
全体タイム (1.24.2・1.24.1) +0.1
上がり3ハロン (37.0・36.6) +0.4
このタイム差を100m辺りで計算すると
全体(-0.06、-0.02、-0.02、-0.08、-0.03、+0.01)
全体の平均(-0.033)
上がり(-0.183、-0.133、-0.167、-0.067、-0.117、+0.067)
上りの平均(-0.1)
結果からわかる当日のダートの傾向は
全体時計 平均~少し早い
上り時計 早い~かなり早い
算出結果をチャンピオンズカップの距離で計算
(全体1800m×-0.033)=-0.6・・・①
(上がり600m×-0.1)=-0.6・・・②
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
①②を過去5年の同クラス平均勝ち時計に落とし込む
(※平均は2015年以降良馬場開催)
チャンピオンズカップの平均勝ち時計は
全体時計 1.49.8(クラス平均タイム)
上り時計 35.9 (クラス平均タイム)
これに馬場差(全体-0.6、上り-0.6)を入力すると
全体時計 1.49.2 (想定決勝タイム)
上り時計 35.3 (想定上りタイム)
これがチャンピオンズカップの予想勝ち時計となる。
実際は
全体時計 1.49.3
上り時計 36.4
だったので
「チュウワウィザード」は
全体時計で想定より「0.1秒」遅く
上り時計で想定より「1.1秒」遅く
走ったこととなる。
~考察~
いかかでしょうか?
単純にクラス平均とレースタイムを比較したときにはわからなかったレースレベルが見えてきたのではないでしょうか。
今回のレースで言えば、仮に時計が物足りなかったとしても、日本の最上級レースですので、上のクラスで通用する、通用しないとかの話になるわけではありません。
こういったタイム分析は下級条件の圧勝レースなどで非常に有益です。
同じ圧勝でもタイム分析を考慮することで次のレースに良い形で臨めると思います。見た目通り凄まじい内容だったのか、ただ周りのメンバーに恵まれていたのかも判断できます。
あまりそこまで気にしていなかった人は一度やってみてはいかがでしょうか。
競馬解雇ではそういったところにフォーカスして「美味しくなるかもしれない馬」を分析していきます。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。