ラフストリーム 未勝利「1800ダートのドゥラメンテ」
こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに記事を書いています。
=余談=
以前にバーデンヴァイラーという馬を書いた時に「案外ドゥラメンテはダートの中距離以上を走ってる」と書いたのですが、それ以降も猛威を振るっています。
なんと50%の勝率で一桁オッズに限れば100%連対ですから予想以上に来てる感じがします。
これから1800ダートとかは多くなる季節なのでうまく取れればいいのだが。
あ、あとその時も書いたけど短距離はダメな!
告知ですが、年末にyoutube始めました。
「めちゃくちゃ暇過ぎて後は寝るしか手が無いけど、まだ寝る時間じゃない!」なんて時などあれば見てください。
それでは本編をどうぞ。
〇まず過去の平均タイムとの比較を行います。
中山ダート未勝利1800mの過去5年の平均タイム(良のみ)
全体時計 1.56.9
上り3ハロン 39.4
ラフストリームのタイム
全体時計 1.56.6
上り3ハロン 37.9
単純比較した場合
全体時計はそこそこだけど、上りが割と早いやん!
でも周りも同じぐらい走ってたからそこまで意識するようなレースではないのでは?と考えるのではないでしょうか?
では詳細にタイム分析を行っていきましょう。
(以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。)
【中山ダート未勝利1800m分析】
~血統~
ラフストリーム
父 ドゥラメンテ
母 エジル 母父 ストーミーアトランティック
母父はストームキャット系。この手でダート替わりする馬は結構多いですよね。ゴーンウエストもあって、ダートで変わる可能性は高い部類だったのかもしれません。
~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③各レースのタイム差(100m)の平均値を算出
(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)
①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。
〇当日の馬場傾向
当日は新馬戦と該当レースを除き4鞍のダート戦の実施があった。
各ダートレースの内容が以下の通り。
1R 2歳未勝利 1200m
全体タイム (1.12.8・1.12.9) -0.1
上がり3ハロン (38.2・38.1)+0.1
2R 2歳未勝利 1800m
全体タイム (1.58.4・1.56.9) +1.5
上がり3ハロン (39.1・39.4) -0.3
7R 3歳以上1勝 1200m
全体タイム (1.12.7・1.11.8) +0.9
上がり3ハロン (37.2・37.3) -0.1
8R 3歳以上1勝 1200m
全体タイム (1.11.8・1.11.2) +0.6
上がり3ハロン (36.9・37.0) -0.1
※()内は(実際のタイム・クラス平均)、()の右はタイム差
※クラス平均は2015年以降の同クラス同時期良馬場平均
〇レースのタイム差を100m辺りで計算
全体(-0.01、+0.08、+0.08、+0.05)
全体の平均(+0.05)・・・①
上がり(+0.017、-0.05、-0.017、-0.017)
上りの平均(-0.016)・・・②
〇結果より、当日のダートの傾向は
全体時計 平均~少しかかる
上り時計 平均
と想定される。
〇①、②を1800mで計算
(全体1800m×+0.05)=+0.9・・・③
(上がり600m×-0.016)=-0.1・・・④
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)
〇中山ダート未勝利1800mの平均勝ち時計
平均全体 1.56.9・・・⑤
平均上り 39.4・・・⑥
(※平均は2015年以降良馬場開催)
〇③、④を過去5年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力
中山ダート未勝利1800mの想定タイム(全体) 1.57.8
中山ダート未勝利1800mの想定タイム(上り) 39.3
〇ラフストリームの走破タイム
全体 1.56.6
上り 37.9
〇結果、ラフストリームのタイムを分析すると
全体時計→ 想定より「-1.2秒」
上り時計→ 想定より「-1.4秒」
~考察~
2、3、4着との差があまりついていなかったので、見落としがちのレースかもしれませんが、実際その後の5着は10馬身差。実際その5着馬も仮に2Rの同条件に出ていればもっと着差は少なかったと予想される。
計算結果からは上位4頭を評価する方が良いかなと思い記事を書きました。
個人的な判断基準として全体、想定ともに1秒を超えて早い時計というのはかなり価値が高いですし、しかも全体の内における上りが1秒ということは、かなり最後の余力も残っていたと評価していますので、なおさら評価が上がります。
ただし、1勝クラスの時計で再計算した場合は全体時計がクラス突破に必要な平均タイムに及びません(上りは上回っているが)ので昇級で促通用ということにはならないかもしれません。
今回の2、3、4着をしっかり覚えておくレースとして記事を読んでおくといいかもしれません。
~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。
血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。
未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。
はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。
良ければまた読んでください。それではまた。
※競馬解雇は予想屋ではありません。