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やりがい搾取から立ち上がる:業務委託での心の持ちよう

やりがい搾取されても、明るく前向きに働けるフリーランスを増やすことを目指して、記事を書いています。前回前々回はツールを紹介しました。

今回は、自分軸です。フリーランスは自分軸がすべて。プロジェクトにどの程度コミットするかは自分次第。委託元とは対等な関係ですから「わがままなんて」と尻込みする必要はありません。

以下、自分軸を明確にするヒントを3つ挙げます。


ジョインする目的を明確にする

ジョインする目的を明確にしましょう。
まずはざっくりとで構いませんので列挙していきます。
どんな理由でもOKです。

  • お金を稼ぐため

  • スキマ時間を埋めるため

  • キャリアアップするため

  • 自分の可能性を広げるため

  • 自分の技術を磨くため

「学ぶ」案件なのか、「稼ぐ」案件なのかという分け方もOKです。

たとえば「稼ぐ」案件だとしたら、条件面でゆずれなかった条件を書き出しておきましょう。

  • 時給単価最低でも○○円

  • 月に○万円、年間○○万円稼ぎたい

  • 月何時間以内(以上)働きたい

働いているうちに、だんだん目的がずれてきてしまうことがあります。自分が納得しているときはいいのですが、じわじわと辛くなってくることもあります。ジョインして少し時間が経ったら、当初の目的を見直すといいでしょう。

得られることを明確にする

その案件のメリットや得られそうなことを記しておきます。
条件面でも構いません。人間関係でも構いません。
そして、優先順位を付けておきます。

ざっと思いつく点を挙げてみます。

  • フルリモートで働ける

  • 家族との時間を大切にできる

  • 自分の好きな仕事ができる

  • お金が稼げる

  • 自分の能力を生かせる

  • 資格を生かせる

  • 人脈を広げられる

  • 心の安定が得られる

  • チームの一員として働ける

  • 自分の時間を得られる

  • 前職よりいい条件で働ける

  • ステップアップできる

業務委託で働いていて働き方に疑問を持ったら、ここに立ち戻って自分が得られるものが得られているのか、もしくは今後、この案件を続けていて得られそうなのか見直すのです。

キャリアビジョンを明確にする

これが一番難しいのですが、フリーランスとしてのキャリアビジョンを明確にすると、迷いが生じません。
「ビジョン」と聞いて怖気づく必要はありません。
要するに自分の棚卸です。シンプルに考えましょう。

  • 自分は何がしたいのか

  • 自分は何ができるのか

  • 自分が人生で成し遂げたいことは何か

  • 自分が心を揺り動かされることは何か

  • 自分が心地よいのはどんな環境か

何度も掘り下げてみると意外なことに気が付くかもしれません!
これらと今の業務委託元がマッチしているか考えてみるとスッキリするかもしれません。ぜひお試しください。

参考:私の場合

業務委託で仕事を始める前、ジョインの目的も、得られることも、ビジョンもはっきりしていなかったように思います。
当時を振り返ります。

◆ジョインする目的

起業したものの稼げない自分に嫌気が差したので、何とか定期収入を得たい
→収入が安定して心が安定したのもつかの間、忙しすぎてぼろぼろに。
→単価交渉も何度も失敗し、認められない自分に嫌気がさす
目的が「稼ぐ」ことから「認められる」「貢献する」にシフト。それ自体はよいはずが、「貢献が認められない」というジレンマを抱えることになりました。

◆得られること

インバウンド業界での経験
全国通訳案内士(英語)を少し生かせるかも
→インバウンド業界でもWebsite制作側だった
→全国通訳案内士(英語)での現地経験がないため、生かせない

自分が思い描いていた「得られること」は得られませんでした。ただ、Figma、Notion、Slack、Googleスプシの使い方はずいぶん慣れたのでこれは副産物かもしれません。

◆ビジョン

中国語関連のビジネスにつながるかも
→残念ながら、この業務委託で中国語を生かす場面は皆無でした!それよりも英語、英語、英語
英語の強さをひしひしと感じる毎日です。

こうやって書いていても「自分のやりたいことと当てはまってないな~」「ブレてるな~」「ずいぶんずれてるな」と思います(笑)。

わたしのやりたいことは「学び」。「学びの面白さを伝えたい」。でもこの業務委託では「学び」も「学びの展開」も成果にはならない。単価も評価も上がらない。だから、やりがい搾取だと感じるのだと思います。

わたしよりずっと低い単価で熱心に働いているかたがいらっしゃいます。そのような方は、目的、得られること、ビジョンがしっかりして、今の業務委託元とフィットしているから。もしくは何も考えずにいられるかのどちらかです。

つい先日、わたしがOJTを担当し、いっしょに働いてきた業務委託の方が辞めると聞きました。ジョイン期間はわずか4か月。半年より前に「もうここでは働かない」と決断を下された勇気に素直に敬服します。

まとめ

働いていると自分が想定していたこととは違う状況に置かれることもしばしば。また、切羽詰まっているときは、自分軸を優先できないこともあります。収入を確保したい一心のときはどうしても弱気になったり、なんてざらです。
でも、イキイキ働くのが一番!
ぜひ自分軸をしっかり持って、やりがいを感じるフリーランスになりましょうね!

前回の記事はこちらからどうぞ↓


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えいこりあん
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