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業務委託でやりがい搾取されないフリーランスになるための心の持ちよう

今、わたしはフリーランスとしてスタートアップで業務委託で働いています。

しかし、やりがい搾取を感じて、今、立ち止まっています。

やりがいを感じた時期

今働いているスタートアップにジョインした当初は、仕事が明確に割り振られませんでした。細切れで仕事がやってくるのですが、目的が見えず、自分が何をどこまでしてよいかわからない。自分がこのスタートアップにいる意味がわからない、と悶々とした時期を過ごしました。

スタートアップが順調に売り上げを伸ばし、事業拡大するとともに組織が大きくなり、わたしは当初と別の部門で仕事をするようになりました。すると業務目標と自分のタスクが明確に分かる仕事が割り振られるようになりました。停滞期を乗り越え、業務委託仲間もでき、相談できるようになりました。

これまで手がかかっていた子どもたちも、部活に打ち込み、朝早く家を出て行き、夜まで帰ってこないようになりました。少し時間が空くようになったのです。

熱量の高い正社員のみなさんのキラキラした輝きと若さ、モチベーションと能力の高さに押され、「この会社に貢献したい!」という気持ちがむくむく湧いてきました。そして、新しいことをどんどん吸収して成長しようとガツガツ仕事をするようになりました。

  • ○○日までにお願いします!と言われれば頑張って早めに仕上げる。

  • こんな仕事もお願いできますか?と聞かれれば、「不安ですが、やってみます!」とチャレンジ。

  • 稼働時間自由なので、夕食後や休日もスキマ時間にはSlackを見て反応。

周りから感謝され、頼りにされ、充実していました.。が、そんなキラキラしたような日々は長くは続きませんでした。

やりがい搾取されている感覚

このスタートアップでは、仕事は正社員と同じ扱いです。情報もある程度手に入ります。でも、待遇には雲泥の差があります。責任範囲が違うから待遇が違うのは当たり前だと納得していたはずなのですが、なんだかモヤモヤすることが増えました。

  • 毎日納期に追われる。

  • 通知が土日、夜間でもお構いなくやってくる。

  • 1日Slackを見ない未読通知が数十件たまる。

  • KPI達成のためのスケジュール管理まで任される。

  • 正社員に指示を仰ぎ、判断が下るまでの待ち時間が長い。

  • 事前の相談なしで業務範囲がコロコロ変わる。

  • ミーティングが任意参加になり出席しても無給に。

スタートアップでは当たり前のことなのかもしれませんが、大企業に慣れ切っていたわたしは戸惑いました。

でも、フリーランスは即レスポンスが基本とばかりに、土日でも、祝日でもSlackやメールを見てさばくようになりました。事業にも貢献できるし、自分の楽になるし、さらに稼げるし!とばかりにパソコンを開くとすぐに仕事を開始。こちらがもう退社していても正社員からSlackをメンションが来たら、すぐ再稼働。

いつ働いても自由なはずが、なんだかいつも追われるようになりました。

「退勤しているんだから、もう知らないよ~」と思えればいいのです。でも、持ち前の責任感からなのか、根がまじめすぎるのか、すぐにがんばってしまい、Slack開いて反応してしまうんですよね。相手にも喜ばれるので、すぐにがんばってしまう。

正社員のころの「求められていることにはプラスアルファで応える」という癖が抜けないのか、どうしても無理して頑張ることが増えました。

リーダーに相談し、心折れる

ある日、ミーティングで事前相談なしに担当業務の増加を知らされたとき、わたしの心はポキッと折れました。

すぐに、リーダーに相談しました。
「担当業務が増加して、責任が増えすぎて重い」「担当業務を増やすなら、単価アップを検討してもらいたい」と交渉を打診したところ、難しいということでした。

なお、当初の契約はざっくりとしたくくりなので、業務契約違反ではありません。

「もう、このスタートアップは去り時なのか…」と思いながら週末を迎えました。

自分の目的がフラフラしているから迷う

1年前、わたしは最初は自分のビジネスを立ち上げたいと思っていました。でも、なかなかうまくいきませんんでした。

そのころの様子はこちらの記事にも書いています。

https://note.com/nayamibucho/n/nf42a3286ffb6?magazine_key=mc4ffd6a91eca

自分のがんばり不足、お客さまの欲しいものを見つけられなかったセンスのなさ、ビジネスセンスのなさ、自分のやりたいことや強みの掘り下げ不足、などうまくいかない原因はいくらでも挙げられます。起業して最初のビジネスでだれでも成功するわけでもないのです。

不安定な収入から精神的に苦しくなり、一念発起し、インバウンドの業務委託の仕事をゲット。中国語発音講師と翻訳チェッカーに加え、収入の柱を得ることができ、念願の「安定収入」を得られるようになりました

収入の安定から心の安定を得られたはずが、欲が出てきてしまったのです。

  • もっと貢献したい。

  • もっと成長したい。

  • それに応じた報酬を得たい。

自分は仕事と子育てのバランス、自分のしたいこととのバランスを取りたくて辞めたはず。

でも、周りを見渡すと、(スタートアップあるあるなのだとは思うのですが、)仕事や人員がパンクしてから対応法を考える会社自分のギリギリまで追い込んで深夜まで働いている人。土日も稼働して働いている人。

自分は、自分を追い込んでギリギリで成長していく人たちと同じような働き方をしたかったのでしょうか。失った若さを取り戻せた感覚になっていたのでしょうか。自分が何を求めていたのか、いつのまにか見失っていました。

フリーランスの働き方を考え直す

フリーランスとして働くということは、常に目標があり、業務委託は自分のスキルを伸ばすための一つの方法です。

会社員時代、所属している部門目標があり、下位目標はそれに沿って考えればよかったのです。やるべきことをやって少しプラスアルファすれば評価も上がり、給料日にはお給料が入り、1年ごとに昇給していきました。目標はまずは与えられるものでした。

フルリモートで快適に働けていたこの1年間。いつの間にか、頑張る方向が会社員時代に染みついた方法に傾いていました。

でも、自分はもう会社員ではないのです。フリーランスとして、明確な自分の目標を持ちながら、業務委託に時間と労力を費やさないと、結局、疲弊してしまうのです。

報酬は上限がある。
労働者として守られない。
労働時間も守られていない。
責任や仕事の量は変わらない。


業務委託で経験を積むというのは、労働環境的にあまりよくない。次の目標を探さないといけないと、強く感じました。

今後について

収入の面から、今すぐに業務委託を辞める、ことは考えられません。でも、このままでは自分が壊れてしまいます。

土日にSlackを見ない。
自分を守るため、稼働時間後はSlackメンションが来てもさばかない。

小さなところから改善を始めていきたいと思います。

最後になりますが、それでも正社員を辞めたことは後悔していません!

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