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夫婦とおならと愛についての考察

結婚は恋愛の延長のようで実はそうではない。

結婚すると恋人時代に感じたキラキラしたもの徐々に減っていく。

親よりも長い人生を共に暮らすかもしれない人とは自分と似たような価値観を持つ人と暮らす方がいいに決まっている。

パートナーとして人生を共に歩みたい、そう思った時に大事にしたいあなたがパートナーに求める価値観はなんだろうか?

ある人に恋をしたとしよう。

この人が人生のパートナーとして一緒に歩んで行ける人なのか吟味する。

子供好き
金銭感覚が合う
家事育児に積極的な姿勢
仕事に対する向き合い方
趣味が同じ

上記はとても大事な事である。

私の価値観の中の1つに

目の前でおならをしても許しあえる仲。

というのがある。

これは私の結婚条件のなかで大きな割合を占めている。

某相談サイトなどを見ていると夫の前でおならをした事がない妻の多い事。

中には夫はしますが私はしません。

みたいな投稿もあり、奥様の体調面すら心配してしまう。

私は医療介護福祉の仕事に携わる人間としてたくさんの家族や夫婦を見てきた。

現在、私は訪問リハビリという仕事をしている。
訪問リハビリでは介護が必要になった当事者さんのお宅にお邪魔して運動などのリハビリを行うのである。

当事者さんの足腰が弱くなると家族はトイレにも介助が必要になる事もあるし、お尻を拭いたり、オムツを交換することもある。

若いうちにでも事故や病気でいつ介護や身の回りの世話が必要になるかわからない。

長く人生を共にするとはそういう事なのである。

そんな中でおなら1つもパートナーの前で出来ないなどという事はあまりにも心身共に辛すぎはしないだろうか。

私は今の夫と付き合いはじめた頃、こう話した。
私はあなたが私の目の前でおならをしてくれたら嬉しい。それくらい心を開いてくれているのだなと思うから。と。

それから私は当時恋人だった旦那が痔になった時も、際どいところにデキモノができた時もしっかり観察し、薬も塗った。

もちろんお互いの前でおならをする事などへのへのかっぱである。

綺麗でかっこいい姿を維持する事ももちろん良い事だと思う。
自分のパートナーにはいつまでも素敵でいてほしい。

ただお互いの前くらいは、情けない姿や緩みきった姿をみせられる関係でいたいものだ。


仕事先である仲の良い高齢夫婦がいる。
奥様が病気になり車椅子で過ごしている。

ある日奥様はリハビリ中に力んだ瞬間おならが出てしまった。
(これはリハビリあるある話では?)

するとそばで見ていたご主人が、笑いながら、

「良かったねースッキリしたねー。今日この後お通じもありそうだね〜。」

と恥じるどころか喜んでいるのである。

私はこの場面を目の当たりにした時に感動で胸が震えた。

夫婦仲良く長く暮らす秘訣はこういうところにあるのだなと思う。

おならで笑いあえる仲になろう。

皆さんにクスっと笑ってもらえるような、文章を綴っていきたいと思います。