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2024年6月【天然ダイヤモンド】と【ラボグロウンダイヤモンド】。どうやらお別れの時が来たようです。
去年の今頃
ラボダイヤが世界中で人気となり
天然ダイヤモンドの相場が急降下
という文章を書きました。
あれから約1年
ダイヤモンド業界は
こんな感じに流れました
2023年秋
天然ダイヤモンド相場は更に下がり、ようやく止まる
➡1年間で、ものにより約40%の下落となりました。日本は円安方向ですので、これが1ドル100円程度でしたらと思うとゾッとします。
2023年冬
ダイヤモンドの相場を提供するラパポート社から「天然ダイヤはラボダイヤなんかに負けない」宣言
➡やっぱり天然ダイヤモンドが良いに決まってるので、その為にプロモーション活動を頑張るみたいな話でした。
2024年初頭
デビアス社のラボグロウンダイヤモンド更に値下げ
➡ものにより、1カラット10万円を切りました。
2024年春
デビアス社売却の意思
➡デビアスの親会社である「英資源大手アングロ・アメリカン」が、低迷するダイヤモンド事業を売却しようと動いたみたいですが、折り合いが合わずということでした。
2024年春
デビアス社ラボグロウンダイヤモンド事業から完全撤退
➡デビアス社は6年かけてラボダイヤ事業を進めましたが、完全に裏目に出た模様です。
2024年初夏
天然ダイヤモンド相場が下落
➡中国の景気後退が主ですが、去年の秋から少しずつながらも回復してきた天然ダイヤモンド市場にとって、「去年のダメージが回復してないのに」という心理が動いている為、余計に下がっている状況です。
また、ロシア産のダイヤの流れを止める事が出来ないらしく(裏で流れてしまう状況)
そして事あるごとに
天然ダイヤの相場下落の原因や売上減少の原因に「ラボダイヤ」が影響していると言ってた事もあり
逆に世間に認知され
思った以上の速さで
ラボダイヤが世の中に浸透してきてしまったと感じております。
その結果
消費者の選択として、高くても「天然ダイヤモンド」が欲しい派と「ダイヤモンド」なら安くて大きくて輝く方が良いラボ派に分かれるようになりました。
◆そんな天然ダイヤのマーケットを建て直す為に
天然ダイヤを扱うデビアス社などは
もう一度
天然ダイヤは「特別」だというイメージを作るべく
・デビアス社のラボダイヤ事業撤退
・ラボダイヤの更なる値下げ➡特に3カラットアップ
・「天然ダイヤこそ真のダイヤモンド」キャンペーン
を行い
・天然ダイヤを扱う宝石店では「ラボダイヤ」を扱わない➡スワロスキーなどのアクセサリーショップで販売
・天然ダイヤをプロポーズの証として、さらにブランド化していく➡高額帯を取り込む
ことで
天然ダイヤモンドは「婚約指輪」など高額で希少なもの➡販売価格帯30万円~50万円位
というイメージを植え付け
ラボダイヤは「宝石」の素材のひとつとして
➡販売価格1万円~10万円位
というイメージを植え付け
結果
高額の宝石は天然ダイヤ
ラボダイヤは低価格なファッションジュエリーに
という住み分けに持っていくのではないかと
考えられます。
◆資産価値はどうなるのか?
天然ダイヤキャンペーンを拡大することで
天然ダイヤモンドの相場は少しずつ回復していくと考えますが
ラボダイヤの存在がある限り、天然ダイヤが資産価値の高いものという神話を構築するには、相当な時間が掛かるものと考えます。➡ラボダイヤでは再現出来ないピンクダイヤや特別な大きさのものは更に高まる可能性も
◆私どもの見解
ここからは、私どもの見解になりますので、流して聞いてください。
ラボダイヤですが、去年の夏から細々と販売スタートさせて頂きまして、現地から調達しないと在庫がないのにも関わらず、毎週1人から2人ほどの問い合わせや注文を頂いております。
宣伝はこのNote位なので、皆様検索して辿り着く感じとなりまして、日本にもラボダイヤが浸透しつつあると実感しております。
そして、購入されるお客様は、「婚約指輪」という訳ではなくて
元々ダイヤが好きで、1カラット以上の大粒ダイヤが欲しかった
という「自分へのご褒美」に買われる方が多いです。
なので
今後天然ダイヤとラボダイヤが住み分けされても
「天然」じゃないと嫌とはならないと思います。
だって、ラボダイヤって
ものすごい綺麗なんです
というのが、購入されたお客様の感想です。
◆最後に
そうは言っても、当社のダイヤの売上の9割は、天然ダイヤなので、相場が下がるととても辛い状況なので
心の中では、天然ダイヤ頑張れという気持ちなのですが
10分の1の価格差は
簡単には埋まらないと考えております。
また、ラボダイヤは
せっかく安くて綺麗なダイヤということが魅力なので、高いラボダイヤには、気を付けてください。
それは、単純に販売店の利益ですので。
という訳で
ラボダイヤは
天然ダイヤのマーケットが頑張れば頑張るほど
ラボダイヤが目立つという構図になりそうなので
今後も頑張って販売していこうと考えております。
ラボダイヤを使った新商品も作りますので
乞うご期待でよろしくお願いいたします。