焼け石(ラボダイヤ)に水。【天然ダイヤを揺るがす合成ダイヤの存在】
これは、2023年10月のラパポート社のニュースです。
ラパポートとは、天然のダイヤモンドの相場を毎週発行しているダイヤ業界の人間なら誰しも知っている会社です。
言わば、ダイヤモンド業界の番人です。
そして
Netflix
「(ノット)・ラスティング・フォーエバー: ダイヤモンドをめぐる不実な真実」の主役でもあります。
https://www.netflix.com/jp/title/81586873?preventIntent=true
このラパポート社のラパポート氏は、合成ダイヤモンドであるラボグロウンダイヤモンドに対して、常々警告をしております。
今回のニュースでも
彼らは、ラボグロウンダイヤモンドとは呼ばずほとんどの場合、Synthetic-Diamondと呼びます。
シンセティックとは、合成や人造の意味ですよね
ラボグロウンという名前が広く一般的になってきているのに、シンセティックを使うあたり
相当、ナーバスになっているようです。
そして、このラボダイヤの出現により、天然ダイヤの相場が年初から20%以上の下落に繋がっているとも言ってます。
➡私は、ダイヤ業界の人間です、市場では投売りも出ているので、30%以上は下がってます。
その原因である
ラボダイヤですが
価格帯が安い為に、多くの利益率は得られても、利益額が得られない為
ラボダイヤだけでの商売は厳しいだろうという見解みたいです。
➡確かに当社もラボダイヤを扱ってますが、本来天然ダイヤでは100万円で売れるものを10万円で売る訳ですから、利益額は厳しくなります。相当売らないといけない計算になります。
そして
ラボダイヤが、婚約指輪からファッションジュエリーに、軸足を移す中
天然ダイヤこそ、本物であり、婚約指輪や高級品として、再度認知されるべく、さらにプロモーションに力を入れていく
➡デビアス社も、婚約指輪のラボダイヤから撤退しており、婚約指輪は天然という位置づけにしたいみたいですね。
とも言ってます。
天然ダイヤの相場が回復することは、我々にとっても、とても望ましいことであります。
しかしながら
このようなラボダイヤ批判をすればするだけ
ミレニアル世代あたりは
ラパポート氏(71歳)の熱弁は
戯言に過ぎず
クールに受け止め
自分達のコミュニティで解決していくんだろうな
とも感じました。
天然ダイヤとラボダイヤのジャッジは
消費者の皆様が決めることです。
決して、メディアの力に左右されないで下さい。