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私がラボグロウンダイヤモンドをはじめた理由
私はダイヤモンドを扱う宝飾業界のものです。
2023年ダイヤモンド業界は激動の年になりそうです。
本来、天然ダイヤは原石の供給量を調整しながら価格を安定させることで、相場を保っています。今年に入り中国圏の売上の減少の影響から、相場が下がりました。下がれば供給を減らすのですが、それでもまた下がりました。そして、今度は原石の供給を止めました。それでももまだ下がると言われております。
なぜそこまで下がるのか?
原因のひとつが
ラボダイヤが本格的にマーケットに登場してきたからです。
なぜ今かと言うと
・ロシアのダイヤの影響
・世界的なマーケットの拡大
の二つが主な原因になります。
数年前から市場に出ていたラボダイヤですが、最初は人工で作ったダイヤなんてロマンがないと受け入れには否定的でした。特に日本は未だ知る人ぞ知るレベルでした。
正直私も、数年前に見たラボダイヤは、市場の3分の1くらいの価格で、色もJカラーで20万円程度でしたので、天然と比べてもわからないけど、「この価格では天然との差も少なく売れない」とラボダイヤが市場に出回ることは難しいと考えておりました。
それがつい最近、昔からの知り合いのダイヤ業者から、最近ラボダイヤの価格が安くなってる
「ラパポートのマイナス97だよ」
※ラパポートとはダイヤ相場を世界に発信する会社。その価格から97%引きということ、通常は引いても1割程度
という衝撃的な話を聞いて
早速、1カラットのDカラー VS1 エクセレントを注文
本当に10万円もしない、1カラットのハイグレードなダイヤがやってきました。
➡天然ダイヤなら100万円はします。
しかも、数年前に比べて研磨力もアップしているのか?
Dカラーだからなのか?
輝きが違います
これで10万円以下!
なぜ一気に価格が下がったのかは
以下の理由です
現在のインドは、戦争の影響でダイヤマーケットが「ロシア産の天然ダイヤの原石」の供給をストップしたため
世界最大の研磨国であるインドの研磨職人の手が余ってしまい、ラボダイヤが大量に流れ、研磨職人が天然から一気にラボダイヤへとシフトチェンジをしたということです。その研磨職人の数はなんと200万人以上です。1日の研磨できるピースが5ピースとしたら、1日で1000万ピースが世に出るという計算です。現在の衝撃的に価格が安い理由は、ラボの原石とほぼ研磨に対する工賃による原価、と供給過多による価格下落ということになるのではないでしょうか?
そして、このラボダイヤは世界的にもしっかり根付いていることも知りました。
プロポーズにダイヤモンドのリングを渡す文化があるアメリカではすでに、婚約指輪の20%以上が、ラボダイヤが使われており、今後もシェアを拡大すると言われております。
そして、衝撃的だったのが
6月の二つのニュースです。
・最大手ダイヤ企業デビアス社が、婚約指輪としてラボダイヤを発表
プロポーズにダイヤリングを渡す文化を作った企業といえばピンとくると思います。今でも天然の原石をコントロールしてる企業が、クリーンエネルギーであるサステナブルなラボダイヤを扱うというまさに本末転倒な状況が起こりました。
しかもブランドにも関わらず、ラボダイヤは10万円〜となっております。
・インドの首相がアメリカのファーストレディに7.5カラットのラボダイヤを贈呈
ラボダイヤが環境に優しいということもありますが、「天然と変わらない」ダイヤモンドであることをお互い認識しているという証明になったのでは?と考えます。
以上のことが
私がラボダイヤの世界に足を突っ込んだ理由です。
ラボダイヤは、科学の力が自然と同様なものを生み出したという歴史的な発明であり、このダイヤは宝飾業界だけではなく、半導体など様々な方面で活躍すると言われております。
歴史的な瞬間に立ち会える喜びを一緒に味わいませんか?
ラボグロウンダイヤモンドは確実にやってきます