
お笑いに未練たっぷりのライブレポ妖怪
はじめに
どうも、ライブレポ妖怪(?)になる予定の者です。
名前募集中です。
身長153cmです。
青いとよく言われます。
私、納屋橋劇場にてお笑いの舞台に立ちたい思いが大きくなり過ぎて
ライブレポを書く妖怪になるようです。
練習がてら1月のを書いてみようと思います。
お暇な時に練習がてら読んでみてください。
面白かった方々を褒めるだけの文章なので、
これ自体が面白いかは人によります。
今回のイベントは2025年1月19日に行われた
K-PRO✖️納屋橋笑劇場
「TRY引越センターpresents納屋橋JUMP」です。
毎月、名古屋納屋橋の納屋橋劇場にて開催されている
お笑いライブ東京大阪のライブシーンで活躍している
芸人さんと名古屋芸人さんがコラボするイベントです。
それでは今回はネタに関して書かせて頂きます。
実はトークコーナーと企画コーナーも毎回めちゃくちゃ盛り上がってます。
1組目 空飛ぶリビング
トップバッターを飾ったのは、JUMPメンバー随一のポップさを誇る空飛ぶリビングさん。
少しブラックな内容をも万人受けに変えるお2人の雰囲気は、見えない細かな技術の賜物。
やっていて楽しそうな漫才はこちらもつられて笑ってしまう。
全員にウケながらやりたいことをやり切る両取り、生半可な技術では真似できません。
2組目 テラビット
2組目は、納屋橋STEP優勝のテラビットさん。
最近一緒になる舞台が多くて、勝手に戦友が勝ったような感覚に。
ネタの方は、なんとSTEPと違うネタ、ましてや昨日のHOPから更に進化したネタを披露。
これを為せるのは、2人の舞台度胸と、各々の技術とその相乗効果、そしてそれを臆せず使いこなす2人の覚悟あってのもの。
キャリアに裏付けされた、テクニカルな構成力と制圧力を併せ持つ久野さんの技術。
台本の意図を、いや世界を身体に一瞬にして落とし込み、センスとベタの狭間を潜り抜ける大西さんの天才的プレイヤースキル。
ネタ書きとプレイヤーの組み合わせの中でも、逸材同士が噛み合った強コンビだと思います。
3組目 にしわき
なんと言っても引き込む力。
コントの世界にお客さんを引き込み、一歩間違えれば本人の狂気とも捉えられかねない台本を、俯瞰させて笑いの対象とする。
現実離れした内容に思えるような演技でありながらも、人間の持つ弱さ、目を向けようとしない部分を誇張することで、狂気と共感を両立する。
4組目 盛庵
ダニエルさんの、異質でありながらだからこそ応援したくなる、異国情緒。
まーぼさんの、ミスさえ応援したくさせる絶妙な抜け感。
不器用な2人の人物の邂逅によって、物語の世界は、リアルで、けれど心地よい違和感に包まれる。
笑顔で見守らずにはいられない。
2人の小さな願いに、客席皆で少しずつ体重を預ける。
全体重ではない。だから良い。失敗が1番面白くなる、絶妙な見守り具合。
5組目 ビッシャビシャカラス
加納さんの、妙に納得感はあるけれど絶対に間違っていることだけは分かる、絶妙な論理展開。
そして木下さんは、加納さんの本意を無視し、世界観に忠実に自分の思う正解を突き進み続ける。
ビジョンとのズレそのものを笑いに変えながら、その中でもベタ、大喜利、しつこさ、あの手この手で笑いをもぎ取りに来る。
あと少し熱くても冷たくても「嘘じゃん」となってしまう、御二方が醸し出す温度、理解度。
そこに浸れている満足感。俯瞰で見てはいけない。見るべきでは無い。あの温度について行ってこそ、唯一無二のくだらなさにたどり着ける。
6組目 でぃすかば〜ず
コントの教科書。
そう形容できるような、とにかく綺麗で、見やすくて、笑いやすいコント。
ビジュアル・演技力・人間性、どこを切り取ってもあの3人にハマりきった設定・展開。
他の人がやってもウケる。でも、でぃすかばり〜ずさんがやるのが1番面白い。それは間違いない。
人間の持つ、常識、固定観念、そういうものをフリにしてとにかくオチまくる後半戦は圧巻。
7組目 酒井直斗
リアルを伝える熱量。
お客さんを丁寧に丁寧に誘導していく。
酒井さんの思い出の中を共に巡り、その場面暖かく見守っているような気分にさせられるのは、酒井さんの描写の緻密さがあってこそ。
引き付けて緩めて、怒りと愉快と、寄せては返す波のように客席を揺らす。
ただ面白いだけでは出せない、芸としての満足感。
今月も堪能させていただきました。
8組目 ガーベラガーデン
美しい漫才でした。
衣装も揃いの色に変わって、より御二方のコンビネーション、関係性が光る漫才に。
ジッパーさんの演技力によって、気づかないうちに笑わされ、かみうらさんが暴いていく理論がジッパーさんに重なり、演技力の滑稽さに設定が乗っかっていく。
ただネタが強いだけでなく、劇場に合わせたローカルな笑い、身内感にお客さんを引き込み、決して遠くから傍観させることを許さない。
舞台に立っただけで滲み出る制圧力。
今月も大先輩の背中に魅了されました。
9組目 にぼしいわし
王者が見せる大胆でチャレンジングなネタ。
どちらも常識からは違うズレ方をした2人の会話の中に、ただのフリオチでは生まれない、斜めに食い込むような笑いが生まれる。
Z軸を傾けられるような感覚。傾いた部屋に入れられて、こちら側が傾いているのだと突きつけられるような感覚。
「これが『面白い』だぞ」と、初めての感情を植え付けられる。
誰があれを真似できましょうか。
いつまでも浴びていたくなるような、こちらから視界を歪められたくなるような、そんな吸引力に満ち溢れた漫才でした。
終わりに
毎月毎月舞台にもう立てない悔しさを噛み締めながらJUMPの客席に
こっそり座っていますが、見終わった頃には頭の中が
「面白かった」で埋め尽くされています。
JUMPメンバーの皆さん、STEP優勝者の皆さん、私に月に一度の楽しみ
与えて頂きありがとうございます。
皆さんのおかげです。
いつもありがとうございます。
来月こそ人を元気にできる側に。
それでは!