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【サロショ】フレデリックアヴェッカー/マカロン
おそらく世界で一番好きな私の最推しショコラティエだ。
ありえんやろ!という素材をパキッと立たせ、一粒の宇宙に仕立て上げる。その時こそ衝撃を受けるが、数年たつとショコラ界のみならずアヴェッカー様のスタイルがパティスリー界で馴染むような向きさえあるように感じる。
ショコラ界の特異点がコックコート着て歩いている。それがフレデリックアヴェッカーだ!!!!
実のところここ数年国内のショコラトリーが素晴らしくて、輸入をとんと買わなくなったのだが(胃の容量の問題もある)、アヴェッカー様は絶対に新作が食べると決めているのだ。
毎年「ああああああ今年も食べられて良かった!アヴェッカー様間違いない!」と強烈に思わせてくれるからだ。
正直買いやすいのは助かるが、もっと爆売れすべきだと思っている。
そんなわけでアヴェッカー様アヴェッカー様うるせぇ私だがマカロンは今年はじめて買えた。
こんなマカロンは食べたことがない。
という感想をSNSで目にした気がする。
なるほど。食感がほわ、ほろ?
ふわ、というよりは、一瞬だけ歯をいれた瞬間に琥珀糖の外壁が崩れる前の最後のひと膜みたいな繊細な抵抗感がある。
それが、ほろ?
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たしかに、このマカロンの食感はあまりない。すっごく柔らかくて、ほろほろ。
さらに、アヴェッカー様といえば素材に「ガツン」とぶん殴られる感じ。
クセの強い素材の触感、香り、味、立体感、これらをひとまとめに調和させる技がすごいのだ。
特にパッションフルーツが味濃くて香り良すぎて声出た。
マカロンの生地からガナッシュやコンフィも硬めと柔らかめ4~5段の層になっていて、ボンボンみたいなギミックであった。
これはたべるだけで不労収入。実質タダだ。