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永遠に美しく…

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1992年のロバート・ゼメキス監督作品。
90年代までは夜の地上波で、00年以降は午後ローで思い出した頃に放送されてました。
わたしはこの映画がすごく好きで、ゼメキス監督で一番好きかも知れない。
「かも知れない」としたのは『ロジャー・ラビット』と『コンタクト』もめちゃくちゃ好きだから。
わたしの同年代の友人たちにもこの映画が大好きだという人が多いのですが、少し上の世代になると評価はそんなでもない。

わたしより下の世代になるとそこまで知られていない…という、結構不遇な作品だと思います。
今はアマプラで観られるので、できれば作中シーンを描いて紹介イラストを描きたかったんですがこの映画においては「ここがおもしろい!」というのを描くと出オチっぽくなるので難しい。
メリル・ストリープとゴールディ・ホーンという二大女優が肥満、老化などの特殊メイクで驚かせ、果ては人間の域を超えた肉体破壊描写で笑わせる。
円熟期が始まろうとしていた頃のこの2人が後に続く若い女優たちに向けて「あたしら女だってここまでやれんだよ!!」っつって100歩も200歩も先に疾走した…のかどうかは分からないけど後に続いた女優は(わたしの知る限り)いなかった。

ゴールディ・ホーンは00年代に2,3本の映画に出演したきり最近はあまり見なくなったけど、メリル・ストリープは今でもバリバリに映画に出ている。
演技派女優として充分すぎるぐらいの地位を確立してるメリルですが、彼女がすごいのはいまだにときどき「おもしろおばさん」になりたがる、何かよくわからない野心があるところだと常々思ってます。
それは例えるならマツケンサンバをする松平健みたいな。
『マンマ・ミーア!』はコメディーではないけどまさにメリル版マツケンサンバだった。
ここまですんの!?ここまでしてくれんの!?っていう大サービス。
それは純粋に「演じたい」って気持ちと、「立ち止まってしまったら終わりだ」っていう強迫観念みたいなものもあるのかも知れないけど、コメディーや笑い、エンタメに対する敬意がものすごくあるんじゃないかと思います。
そういう気持ちを持続して行動に移せる人はすごい!

途中からメリルの話ばかりになってしまいましたが、このイラストをツイッターにアップしたところ、国内外から「これ何回も観た」「過小評価されてるけど自分は好き」「特撮がすごい」みたいなコメントをたくさんもらいました。
自分にとって「この映画はもうとっくに有名だしわざわざ描かなくてもいいか…」って思う映画でも意外に反応が来るし、自分が「最近の映画だからみんな知ってるだろう」と思うものも実は10年ぐらい経ってて若い人が知らなかったりするから昔の(自分で「少し昔」だと思ってるような)映画の絵も描いていこうと思いました。

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