小2明るい不登校。みんなには「学校行ってない」って言わないでほしいんだって。
小学校2年生の次男が、「学校、つまらない」を理由に行かなくなって、4週間が経ちました。
私はだいぶ前向きになって、フリースクールとホームスクーリングの併用でやっていこう、と方向性が見えてきています。
この4週間でいろんな人に次男の話をしました。「不登校」をどう「いいじゃん」と捉えるか、ちょこっと葛藤してみて、自分なりの納得と、ある程度の腹括りはできてきていました。
でも、それは勝手に私が私のペースで考えていることで、まだ次男本人はぐるぐるの中にいるのか!と思わされたのが、タイトルの言葉。
「学校に行ってないって、(ひとに)言わないで」
でした。
ここまでの期間の次男の様子と、なぜ「言わないで」というのかを考えてみたので、書いておきます。
自分にとって、学校に行かないことの理由はまだ見つかっていない
まだ世界も言葉も充分な広がりのない小学校2年生。
親からすると、「学校が『つまらなかった』んだね、つまり、
行く意味を感じないし、居ることが苦痛だったんだね」と理解できるのだが、本人は、「なんでか、わからない」状態で約1か月を過ごしてきている。
今は、そんなに『理由』を突きとめる必要ってないなと思えるようになり、「なんで、なんで」と問い詰めなくていいやと思っている。
当初はそりゃ、子も親も辛かった
学校に行けなくなった当初の次男は、身体も心も辛さが強かったのであまり深堀して質問ないようにしていた。
次男から出てくる言葉は「つまんないんだよね」「行きたいけど、行けないんだよね」「がんばれたら、行きたい」。
その時の私は、「行きたい」の言葉にすがるような気持ちがあり、「行きたいのを応援する」スタンスだった。
励ましたり、叱咤激励したり、遅刻していくのでもいいから、途中で帰って来てもいいから、行きなさい!という関わり方をしていた。その期間が約2週間。
なんでなの、私はどうしたらいいの、と子を責めた
本格的に行かない日が増えたときには、私は鬼のようだったと思う。
大きな声で「嫌だからって行かないでどうするの!行きなさい!行け!!」と怒鳴っていた。
次男はもともと気が強くて負けず嫌い…
私がギャンギャン言っても泣きもせず、知らんふりをしていて、その態度も腹が立った。
今思えば、恐ろしい…完全に子どもが自分の思い通りにならないことにパニクっていた。
この時に、無理矢理に短時間登校とかさせずに休ませていたら、もしかして長期的に休まなきゃならないような段階にならなかったかなーと後悔もしている。
こりゃしばらく休もう、と決めたのは、子どもの表情
短時間登校を週2回したのを最後に、私の中でスイッチが切り替わった。
この週は、次男サポートのために在宅勤務をスタートした週だった。
遅刻してなんとかかんとか登校し、授業の途中から先生に校門で引き渡した日。
がんばって2時間分の授業を過ごしたけどやっぱりギブアップで早退する次男を迎えに行った時、保健室の外に面した出入り口で、先生方(保健室の先生だけでなく、担任と学年主任の先生がいてくれた)に囲まれて座っている次男の表情を見た時、
「あ、こりゃもう学校に来させてていいことないな」と思った。限界がきてるんだな、と腹落ちした。
職場でこんな顔してる人がいたら、すぐ上司と人事に繋ぐな、っていう顔。
子どもだから、仕事じゃなくて学校だからって、ここまでの負担を強いて通う必要ってあるのか?!
いや、無い!絶対、無い!!
行こうとするのをやめたよ、もちろん元気だよ
翌日から、学校に行こうと努力しない日々が始まった。
一日の生活のリズムは今のところ整っている。マンガ読んでる時間がものすごく長いけど…笑
午前中は勉強したり活動したりして、午後は自由に過ごす。
登校しなくなって3週目あたりから、いわゆる「勉強」~ドリルをやったりするヤツ〜が苦痛になってきたらしく、行かなくなった当初は張り切ってやっていたものも、いまは「イヤイヤ」になってきている。
それはそれでいいじゃん、なんだけど、私の気持ちはまだモヤモヤする…
近所のお友達と遊ぶのも、週末に習い事で仲間たちと素晴らしい体験をしているのも、継続している。
習い事は、していて本当に良かったと思う。学校だけが彼の世界だったら、きっと孤立して元気がでなかったことだろう。仲間がいるって、素晴らしい。
そして、フリースクールの体験を経て、新たな居場所ができつつある4週目のこの頃。
いいんじゃない、こんな感じ。
次男はとっても元気だし、明るいし、興味のあることがたくさんあるし、お友達もいる。
学校で苦労して不幸な顔しているより100倍いいわ、と思っていた。
そんな中で「学校に行ってないって、言わないで」の発言
この発言が出たのは、私と次男とが、友達と遊ぶ約束の話をしているときだった。
詳細は忘れてしまったのだが、話の流れで自分が学校に行っていないことが相手に明らかになる、と次男は勘づいて、「学校に行ってないって、言わないで」と言った。
私は(行ってないって言わなくても相手は知ってるだろ?!)とびっくりして、「え?学校に行ってないって、知られたくないの?」ときいた。
コクンとうなづく次男。
へえー、そうなんだ…
「病気って言っといて」だそうで…
えー、あなた、元気に友達と遊んじゃってるし習い事もバリバリ学校の子達とやってんじゃん…?
その矛盾に気がつかない小2男子!
でも、つじつま合わせるために引きこもったら困るので、指摘しないことに。
学校に行かないのは「悪いこと」なのか
生まれてきてまだ7年。
物心ついてまだ2、3年だと思う。
なのに、「もうみんなと違うのは悪いこと」だと刷り込まれている。
いいじゃない、学区の学校に行かなくたって、勉強はできる。
私はそう思うようになったけど、次男にとっては、まだそうではない模様。
「学校に行かない」のと、「学校に行けない」のとは違うんだよね。
たしかに私は次男が休みがちになったとき、言っていた。
「学校には行くモノなの!!」と。
そりゃー恐ろしい顔で言っていた。
なのに急に、「学校に行かない選択もあるんだ」とか、「学校に行かないのは悪いことじゃない」と手のひらを返したように言い含められても、納得できるわけはない。腹落ちするわけはない。
時間をかけて、自分の「選択」として、学校に行かない生活を送れるようになるのを、見守ろうと思う。
ちなみに、学校には全く行かないのでは無く、週に1日だけ、図書室に行くことになっている。
学校とのつながりも途切れずに、フリースクール(私の中ではオルタナティブスクールと理解している)との併用でいけるようにしていく予定。
いつか、「学区の学校には行かないで、楽しい毎日を送ってるの」と言えるようになったらいいなぁと願いつつ。
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