大阪府公立高校入試C問題・国語、どう対策する?2
こんにちは、四條畷市米崎町の学習塾 Primoです。
前回、漢字と作文に時間がかかるお子さまが多いだろうということで、まず、そこから取り組みましょう、と提案しました。
サヨナラ、作業でしかない漢字学習
漢字の勉強、といえば保護者世代ですと、まだ「漢字ドリル、計算ドリル」が宿題の王道だった頃ではないかと思います。「とにかく書いて、書いて」…嫌な思い出がよみがえってしまいましたか?すみません。あれ、単なる「作業」ですよね。いや、本人に覚えよう、という気があれば全然構わないんですが、だいたい「やっつけ」でしかないんですよね。
無理矢理○回書く、みたいな課題にするより
書いてみる→確認→書けなかったものだけ、また書く
のようなインプット、アウトプットを交互にしていく方が本人もストレスがたまりにくい…はず。(個人差はあります)
ということで、弊塾ではひたすら「小テスト」方式をとっています。”昇段式”、しかも満点でしか上がれないシステムなので、合格した時は地味に達成感があるようです(*´∀`*)中学生にも「間違いノート」を作成してもらっています。
現・小4~5生は気を付けてあげて欲しい学年です
コロナで休校になった時、小1~2年生だった子どもたちだからです。
漢字もある種、算数のように「積み上げ」のような側面があります。
学年が上がってくると複雑な漢字が増えてきますが、その多くは低学年で習った漢字同士の組み合わせで出来ていたりしますよね?
例が昭和で恐縮ですが
♪「春」という字は「三人の日」と書きます~♪
という歌もありました。これは簡単な例ですが「三」「人」「日」をあやふやに覚えていたりすると途端に習得するのが大変になります。
1、2年生で学ぶ漢字は「山」や「川」など見た目がそのまま字になった「象形文字」と「上」や「下」などかたちがないものを点や線で表した「指事文字」が多いです。これらを組み合わせて出来ているのが「会意文字」と「形声文字」。「形声文字」は漢字の最大派閥(?)で意味を表す部分と音を表す部分に分けることが出来る字です。
仕組みがわかれば「読み」がわからない未習漢字に出会っても、知っている漢字から「音」が想像出来るようになったり、紛らわしい漢字の使い分けが出来たり、非常に便利なのです。
まだ時間がある小学生のうちに基礎をしっかり固めておくと、後々漢字にかける時間が少なくて済むはずです。遠回りに見えても、「漢字の成り立ち」ベースで学ぶのはお勧めです。
だいぶ横道に逸れてしまいました。その大事な象形文字や指事文字を学習する小1~2年生の時、コロナで十分な学習が出来なかった子たちが今、苦戦しているように思えます。そして、それ以外の学年の子たちも漢字が苦手、という場合はやはり、土台が怪しいケースが多いです。
できるだけ学年相当の漢字は、その学年のうちに書けるようにしたいものです。