Jazzyでオシャレな疾走感。そのまま車のCMに使えそうな8小節
10秒で高品質なMVが作れるアプリ「ムビート」を提供している株式会社クロスフェーダーの名波です。よろしくお願いします。
今日は、8小節トラックアワードで2位に入賞されたShin Funaseさんのインタビュー記事です。
まずはShin Funaseさんの「 twilight」をお聴きください。
(動画は、当社アプリ「ムビート」で作成してます)
誰もが感じるであろう圧倒的なオシャレ感。ぐいぐい引っ張る印象的なシンセに耳を取られますが、その裏に流れるエレピ、控えめなギターのリフに痺れます。特にフュージョン調のギターリフが個人的に大好物なので、そこだけでウキウキします。
加えて、今回の応募で数少ないボーカル曲です。ささやくような歌声が曲調にピッタリ!
技術的な観点に関しては、審査員の方々のコメントを紹介します。大変高度なことをやられているそうです。
クボタマサヒコ -”とても今っぽい雰囲気をうまくまとめられていらっしゃるなと思います。シンプルだけどオイシイところを抑えているスキルが素敵です。CM音楽等への汎用的な可能性の高さも感じました。”
SEKITOVA -”モダンなツボを抑えつつも目立たないところに細かいスキルがあしらわれることで、スローな雰囲気を醸し出しながらも飽きさせない作りになってますね!ループのようでループでない感覚は習慣がサイクルしながらも時間は不可逆である人間のライフスタイルに相性が良いと思うので、この一手間をいかにあざとくなく出来るかはこの手の曲のポイントになると思います。例えばこれがアイドルソングであった場合は逆にそこであざとさをだしていくことも一つの良さにつながるかもと思います。この取捨選択の間違いなさに尽きるでしょう!”
Moonbug/Novoiski −”オーソドックスといえばそうなのかもしれないが、正統派に曲を練り上げることはすなわち高い技術とセンスが必要で。この曲は作り手のその高いセンスが8小節へ見事に昇華されていて、聴いてて実に爽快でした。”
青春の定番ハードロック
Shin Funase -“小学生の頃に紅白で見たX JAPAN、中学生で聴き始めたHIDEが音楽の原体験。ギターを始めたいと思うようになって高校合格を期に親にねだってギターを買ってもらった。“
Shin Funase -“高校時代は、買ってもらったギターで本格的に音楽活動を始める。ハードロックを主にやっていた。Van Halen、Mr. Bigなどに影響を受けた。当然速弾きの練習は熱心にした。”
1990年代に思春期を迎えた男子の正しい(?)音楽のハマり方です。当時のハードロックは非常にメロディアスでした。X JAPANなどから洋楽ハードロックに流れるのも極めてわかりやすい流れです。(失礼な話ですみません!)
ここを手始めに音楽の幅が急速に広がっていきます。
ハードロックからのフュージョン・Jazz
Shin Funase -“高校時代に通っていたギター教室の先生からJeff Beckを勧められた。特にスティービーワンダーのCause We've Ended as Lovers(哀しみの恋人たち)のカバーを勧められて。この演奏にチョーキングやスライドなどのタメ感だったり、ギターのそういった技術がたくさん詰まってるからコピーすると良いよと言われ、ひらす完コピしようと弾いていた。”
Jeff Beckの「Cause We've Ended as Lovers」はこの曲です。
泣きのギターってやつですね。3大ギタリストの一角であるJeff Beckのスキルフルな曲です。スローなだけにごまかしが効かず完コピはさぞ大変だったと思います。
Shin Funase -“今思えばそれが今の楽曲制作にもタメ感だったりがグルーブ感のあるビートを作ったりするのに活かされている気がする。”
音楽に限りませんが、若い時に努力したことって、その後の人生でどこかで役に立ちますね!
ところで、Jeff Beckと聞いては私も黙ってはいられません。ピンポイントですがこの曲にめちゃくちゃイカれました(記憶が確かならば、Jeff Beckはこの曲が入ったアルバムあたりからFunsionに傾いていきます)。
ポイントは、ワンコードで進行していく曲ということです。イントロ・Aメロ・Bメロ・サビと進行していく曲しか知らなかった身としては、それはそれは衝撃的でした。(実際は盛り上がっているのですが)盛り上がっていかないじゃん。いいの?こんなことしてとまで思ったものです。ご存知ない方はぜひご一聴ください。
「You Know What I Mean」という曲です。
ちなみに、Funaseさんご紹介の曲も私イチオシの曲も同じアルバムに入っています。「Blow By Blow」です。
そこからフュージョンを広げ、さらにJazzのインストモノを聴くようになったそうです。Robben Ford、Larry Carlton、Herbie Hancockといった現代的なJazzだけでなく、Jazzのオリジンも探っていかれたとのこと。
Jazzを学びにバークリー音大に
Shin Funase -“もっとジャズギターの勉強がしたくて、本場アメリカのバークリー音大に進学した。”
今はだいぶ変わっているようですが、日本の音大はほぼクラシックに限られると聞きました。そこでJazzを志すとなれば、本場アメリカに行くしかないでしょう。
Shin Funase -“バークリー時代に、Jazz以外のブラックミュージックも聴くようになった。Erykah Badu、Meshell Ndegeocello、D'Angelo、Raphael Saadiqなどが好きだった。”
いわゆるR&Bです。JazzからR&Bは自然な流れですね。Funaseさんと私は実は歳が近いのでこの並びには納得です。Jazzyな曲もたくさんあります。
ここまでお話を聞いて感じたのは、超オシャレな入賞曲には、聴かれてきた音楽の要素がすべて含まれていることです(と言いながらハードロックは除外!すみません!)。
全体的な曲調(Jazz)、さりげないギターリフ(フュージョン)、しっとりとしたボーカル(R&B)。それが高度に昇華されています。
あるベテランアーティストに聞いた話なのですが、優れた制作をするにはしっかりとした経験が必要とのこと。ここで言う経験というのは、多くの素晴らしい曲を聴き込むことだそうです。自身の引き出しはそうやって生まれるとのこと。Funaseさんの場合もまさにそういうことです。
音楽だけでなく映像も融合した仕事を
日本に戻られてからは、地元富山で音楽活動を続けます。映像・音響の会社に籍を置き、地元TV曲の選曲をされたり、同時に女性ボーカルとのユニット、地元シンガーへの曲提供をされたりしていました。現在は、ドラマ音楽、環境省のBS番組などを手掛けつつ、企業のPV、YouTube動画、婚礼映像をやっているとのことです。
「8小節トラック」の面白み
そんな中、Funaseさんに我々の8小節トラックアワードを見つけていただきました。入賞曲は、我々の動画と音楽のアプリ「ムビート」で配信されることも踏まえて、
Shin Funase -”これはCMの長さだ。車のCMみたいにしよう。”
Shin Funase -“ユーザーの動画と自分の音楽がどうハマって仕上がるのか楽しみ。Jazzyなお洒落感を楽しんでもらいたい。”
と考えていただきました。音楽だけでなく映像もやられているということでムビートユーザーがどのように遊ぶかまでに思いが至った発想だと思います。ありがたいことです。
技術的には、
Shin Funase -”いかに短い尺の中で、聴いている人に中毒性を感じてもらえるか、ストーリーを感じてもらえるか、起承転結を意識して、短いトラックの中にストーリーを詰め込んだ。”
とのことで、我々が俳句に例える8小節の奥深さをまさに感じていただけて、大変うれしく思います。
今後の活動
現在は、自身の曲の制作だけでなく、さまざまなアーティストのコンペに挑戦して音楽活動の幅を広げていっているとのこと。さらなる飛躍を心より祈ります!
ご自身でムビートを使った動画を作ってもらいました!
1つ目はFunaseさんの娘さんが踊っている動画を使っての受賞曲 Twilightのミュージックビデオです。実は全然違う曲で踊っている動画を使っているそうなのですが、しっかりまとまっています!ムビートの使い方お見事!
2つ目は、ご友人のお花屋さんのPVです。いったんムビートで動画と音楽をシンクロさせて、その後にご自身の曲を当てているとのこと。そんな使い方もあるんですね。イントロ、本編8小節、アウトロの構成になっています。
ムビートのご利用はこちらから!
冒頭で紹介した動画は、弊社アプリ「ムビート」で作れます。
ご興味のある方はインストールお願いします!
https://apps.apple.com/jp/app/id1435761492
今日は、8小節トラックアワード2位のShin Funaseさんってこんな人だよというお話でした。
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