【こんなCMありそう!】ブラックメタルとラテンが融合された架空の8小節CMソング
10秒で高品質なMVが作れるアプリ「ムビート」を提供している株式会社クロスフェーダーの名波です。よろしくお願いします。
この投稿からしばらく第2回 8小節トラックアワードで栄えある入賞をされたアーティストの皆さまを紹介していきます!
今回は、8小節という短い時間で素晴らしい世界観を構築したアーティストに贈られるテーマ賞を受賞したRyuseiさん、曲は「ランバダ製薬「頭痛薬 ランバダS」CMです。
まずはお聴きください。
ランバダ製薬という架空の会社とその頭痛薬をでっちあげた、令和の時代に昭和のCMを思い起こさせる出来栄え。いかがでしょうか。実に面白い。
冒頭は激しいブラックメタルで入り、その後ラテンへ様変わりする曲調です。CM音楽という枠組みでしかできない組み合わせと言えましょう。15秒をベースとする薬品CMのフォーマットをがっちり守り、BPMを前半と後半で調整し、しっかりと8小節に収まっています。
私から詳細を申し上げるよりも、ご本人自ら曲の解説をされていますので、そちらもご覧ください。
https://note.com/ryusei_sc/n/n21e6f6abe672
続いて、審査員のクボタマサヒコさんからのコメントです。
実は「8小節はCMでいけるよね」という話は内部ではしていたのですが、実際に作っていただいて、まさに可能性を示していただけたと受け止めています。ありがとう、Ryuseiさん。
音ゲーと昭和歌謡とラテンとメタル
ピアノを10歳から15歳までやっていたそうです。ここは親御さんの情操教育でしょうか。幼少期に音楽に触れる経験を与えてくれるのは本当に人生を豊かにするプレゼントです。
中学生になると音ゲーとその音楽にはまります。世代なのでしょうか。8小節トラックアワードを通じて出会った20代の若者でゲーム音楽がルーツという人が多いです。
音ゲーから本格的なダンスミュージックに流れます。まずはPaul Elstak、Neophyte、Angerfistといったハードコアテクノ。
高校生のときに自分で作ることができることを知り、高1からDTMを始めます。
一方で、家族の影響で昭和の歌謡曲を小さい頃から聴いていたそうです。家族で出かける車の中で、カーステからサザンオールスターズが流れていたそうです。その素養があって、高校生・大学生の時代には、J-Pop、J-Rockを聴けるようになったそうです。
さらに、洋楽ビルボードに上がっている曲を聴くように、そしてHipHop、R&Bも聴くようになったと。チャートにラテンとの融合が目立っているように感じて興味が出てラテンを聞きだしたそうです。アーティストで言うと、Shakira、Camila Cabello、Anitaが好きだそうです。
そしてさらに、高校生でメタル、ビジュアル系を好きな友達に教えてもらって、聴くようになります。
ここまで音楽遍歴の振れ幅が広い人はこれまで50人を超える応募者にインタビューしてきた中で初めてです。後述しますが、この幅広さが、受賞曲を生み出します。
8小節を8小節と捉えるのではなく、CMの15秒だと理解して作った
Twitterのタイムラインで8小節トラックアワードを見たそうで、タイトルを見てすぐにコンテストの趣旨を理解してくれました。
これまでにもアイデア一発から始める作曲を多く行っていたので、瞬発力のあるテーマ設定で曲が作れると確信したそうです。同時に8小節をCMの15秒と捉えるアイデアを直感的にひらめきました。たちまちランバダ製薬とランバダSのコンセプトが浮かんだそうです。CMにふさわしく「手数が多めになり、表現が豊かで自分でも気に入っている」とおっしゃっています。
曲へのあまりにも強い思い入れがあったそうで、
https://note.com/ryusei_sc/n/n11b21d74c303
Twitterの反応まで捏造(?)して、みごとな世界観を説明しています。こちらもご一読ください。
苦しさをメタルで、快復をラテンでというアイデア
すぐに思いついたというランバダ製薬のコンセプトですが、これはRyuseiさんのこれまで聴いてきた幅広い音楽ジャンルから産まれました。「イノベーションは組み合わせである」と言われますが、まさにそれを表しています。普通はメタルとラテンは結びつきません(笑)。引き出しって大事ですね。
ある音楽アーティストに「音楽家に必要なのは経験。経験とは素晴らしい音楽を聴くこと」と聞きました。これもまさに、というように理解しています。
Ryuseiさんの世界観続き
これまでのような話を伺う中で、同じようなアイデア一発企画を紹介してもらいました。
この詳細まで設定されたいかれたコンセプト!これは紙幅を割くより聴いていただいたほうがいいと思います。ぜひ。
“クラブミュージックもやっています”
ネタ勝負ではない、いわゆるクラブミュージックの活動もされています。クラブ・RAP曲名義の「RIZARDI」(リザーディ)、ポップス・ボーカル曲名義「Ryusei」(りゅうせい)を使い分けているそうです。RIZARDIについて、いくつか曲を紹介させていただきます。
1. POWER HARASSMENT
“この世に蔓延るパワハラに全力でNOを突きつけます。“
https://open.spotify.com/track/7c9pheeeWJOGHVAp9IdGoX?si=6f794a49c3a74189
2. Crazy (Az Punk)
“Hardcore Technoの一部界隈で流行っている尖った部分をリファレンスした、キャッチーかつアホな1曲です。”
3. V0RE
“ScarlxrdやJin Doggに感化されつつ、気味悪い方面のラップを目指しました。1バース目が英語、2バース目が日本語というちょっと手の込んだことをやってます。”
https://open.spotify.com/album/1gbYpndeGobFEp214zYDrM
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今日は、第2回 8小節トラックアワード テーマ賞のRyuseiさんってこんな人だよというお話でした。
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