【vol.3】「弱さの情報公開」でより強く
先日、中央調査社による「人気スポーツ調査」の結果を読みました。
最も好きなスポーツ選手は、メジャーリーグの大谷翔平選手が4年ぶりに1位となったそうです。
その調査内には、北京冬季五輪に関するものもありました。
印象に残った競技で4位、今後も注目したい競技で3位を飾ったスポーツ、「カーリング」とそのチームについて今日はお話したいと思います。
女子カーリング
北京冬季五輪の女子カーリング決勝戦は視聴率29.2%と今五輪の中でも最高だったらしく、日本中が注目していましたね。みなさんは観戦されてましたか?
僕は恥ずかしながらこれまでカーリングについての知識はほとんどありませんでした。
ルールも選手もその競技の面白さすらも何も知らない状態です。
知っているのは「そだねー」「もぐもぐタイム」で有名になったことぐらい。
これが話題になったのは2018年の平昌五輪のときのようです。
このときは正直言ってあまり興味を持っていませんでした。
そんな僕がどうして女子カーリングに注目するようになったのか。
それはあるインタビューを読んだことがきっかけでした。
インタビュー内容
「弱さの情報公開」でつながって、平昌より強く 4年間の重圧乗り越えたロコ・ソラーレ<カーリング女子>
https://www.tokyo-np.co.jp/article/161294 (東京新聞web)
僕の方でもざっくりと内容を説明していきます。
まず大前提として。
日本女子カーリングでは、サッカーやバレーボールのように各チームから選抜された代表選手が日本代表として戦うのではなく、代表決定戦を勝ち抜いたチームが丸ごと日本代表となるようです。
平昌五輪、北京五輪で代表を務めたのは「ロコ・ソラーレ」。
藤沢五月選手や姉妹で活躍されている吉田知那美選手・吉田夕梨花選手などでおなじみのチームです。
このロコ・ソラーレは平昌五輪で銅メダルを獲得。
素晴らしい快挙と流行語にもなるほどの親しみやすさで一躍有名になりました。
しかし、有名になるということは、それだけ周囲の期待が重くのしかかるということ。
ロコ・ソラーレは平昌後、この重圧に耐えきれず調子を崩し、その後の選手権では2度優勝を逃している。
「弱さの情報公開」
出典
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/161294
出典
JIJI.COM
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021701117&g=spo
自分が出来ないことを周囲に知らせる、というのは簡単なことではありません。
格好悪い。情けない。迷惑をかけるかも。みんなは頑張れているのに。評価が下がるのが怖い。
様々な恐ろしい想像が広がるかもしれません。
しかし、想像は想像です。
実際には、格好悪くも情けなくも迷惑がかかることはありません。
みんなは頑張れていると思うのも主観です。もしかしたらみんなも周囲に助けを求めているかもしれない。
名和株式会社はクラスアップ制度やブラグシート制度を設けていますが、誰かに助けを求めた回数、なんて項目は入れたことがありませんしこれから入れるつもりも毛頭ありません。
いま出来ないこと(スキル面でもメンタル面でも状況的にも)を一人ですぐに出来るようになるのは大変難しいことです。
スキルは習得までに時間と努力が必要なものが多いですよね。
状況でいうとその時々のタスク量やスケジュールに左右されます。
メンタルはそもそも強化しようと思って出来るものではありません。
だったら。
チームのために"いま"出来ることは、「いま直面している困難を素直にチームに伝えること」。
あなたが困っているときは他者の知恵を借りましょう。
誰かが困っているときはあなたの知恵を共有しましょう。
知恵がすべてではないかもしれません。
「しんどい」を状況を誰かが知ってくれているだけで救われることもあります。
ぜひ積極的に弱さで繋がるチームを作っていきましょう。
大切なことは、チームで成果をあげることです。
経営方針説明会でもお話した通り、
・助けてといえる環境
・自分が得意なことで人を助けられる環境
これらが関係が成り立つことが強いチームをつくるうえで必要な要素の一つです。
弱さを公開すること、それが認められることもよって強いチームをつくり上げるのです。
人は全員が違う経験をし、違う環境で育ってきました。あなたが当たり前と思うことを他の人は当たり前とは思わないかもしれません。
人の強み、弱みも全然違います。人とのコミュニケーションは時には歪み、弊害になることもあります。でも、コミュニケーションの円滑はチームの活性化に繋がります。でも、どうせ必要なら悪いよりうまくいったほうがいいですよね??
全員では最初は難しいかもしれませんが、チームやプロジェクトでまずは試してみてはいかがでしょうか?強いチームを創るために、まずあるのは「弱さの情報公開です。