食堂に入ったら、迷わずB定食を選ぼう!【マーケ志向】
ランチに定食屋さんに入ったら、どれにしようか迷ったりしていませんか?
私は、迷わず”B定食”を選ぶようにしています。
その理由は次の3つ。
・一番!健康的にイイ可能性が高い
・一番!早く出てくる可能性が高い
・一番!コスパがイイ可能性が高い
ハッキリ言って、明確なエビデンスはありません。
単なる、思い込みです。
しかし、これまでの経験上、あながち外れていないと確信しています。
今回は、”マーケ思考なら、 迷わずB定食を選ぼう!”と題して、noteを書きたいと思います。
では、まず私の体験談からお話しします。
■来店客のオーダーを、コントロールする手法
以前、食堂でアルバイトしていたことがあります。
その食堂は、どこにでもあるような、いわゆる一般的な”和風中華のレストラン”でした。
しかし、お昼の営業開始から夜の閉店まで、常にお客さんが絶えることがないほどの繁盛店でした。周囲にはフランチャイズのファミレスもありましたし、全国展開のラーメン店、牛丼チェーン、イタリアンなどもありました。
周囲の飲食店は開店しては閉店する店も多く、回転率の早いエリアでした。しかし、その食堂は創業30年以上で、いつまでも飽きられることなく、お客様に愛されているという感じのお店でした。
正直、味はそこまで美味しいと感じたことはありません。
それでも来店客のなかには、わざわざその店を目当てに、遠方から食べにくる常連客もいました。
ではなぜ、そこまで繁盛し続けたのか・・・。
それは店長がただの料理人ではなく、マーケターだったからです。
店長は脱サラ後、開業にあたり料理の腕を磨いたのではなく、まず経営について学んだ経歴がありました。
今でこそ、マーケティングを使いこなす飲食店の経営者は多くいますが、当時はあまりいない時代でした。店長はマーケーティングを教科書通りに実践するタイプでした。
当時、私は学生でバイトをしながら大学に通っていました。
B定食を主食(?)にする習慣は、その頃からです。
お店は、週末はファミリー層やカップルが多く、平日は男性サラリーマンが多く来ました。
ですので、週末と平日でメニューを使い分けていました。
当時はまだネットが今ほど普及していなかったので、情報源は主に雑誌です。雑誌にはターゲットを女性に据えた週末メニューを載せて誘導しました。そして来店客には平日使える男性向けメニューのクーポンを発行するなど販促に繋げていました。
その食堂のメニューはA〜Cの3種の定食をメインにして回していました。
A定食は店の定番として揚げものが中心で、高い利益を上げていました。
B定食は利益率はあまり良くありませんでしたが味重視で、野菜中心の健康的なメニューでした。
C定食も利益率は良くなく定番というよりは仕入れ次第で変わるメニューでした。
値段的には高い順にC、A、Bです。
まず利益率が悪いということは、お客さんにとってコスパが良いということになります。
つまりBかCの定食を頼めば、お客さんにとってはお徳ということです。Cは、味も最も多めですが値段は、かなり高めでした。
ここまでで気づいた方もいると思いますが、この食堂が使っていた戦略は”松竹梅の法則”です。
店長は、A定食にオーダーが集まるように促していたのです。
ちなみに私は当時から偏屈な性格だったので、賄いでA定食を頼むのは拒みました。さらに健康志向だったので、B定食は自分にとっては満足感の高いメニューでした。
すべての飲食店でB定食が満足度が高いとは限りませんし、健康的なメニューが出てくるとも限りません。しかし私はこの経験が身に染みついて、B定食に相当するメニューを頼む割合が高いです。
さて、今では、もっと高度なマーケティングを駆使している飲食店も多いですね。私の密かな楽しみは、そんなお店に入ってマーケティングの手法を見抜くことです。
今回は以上です。ありがとうございました。