【数字嫌い克服】数字で未来を語ろう!
「数字で答えろ!「数字で考えろ!」「数字で語れ!」・・・
ビジネスマンなら、上司からこう言われたことは、一度や二度はあると思います。
会社は経営実績からはじまって、財務諸表、中長期目標、成果、損失、KPI・・・.etc、常に定量化された数字が飛び交い、社内では重要な指標として経営的な判断材料に使われています。
トップダウンであれボトムアップであれ、数字がついてまわります。
ビジネスシーンでは管理職に限らず「数字で考え、数字で語れ」は当たり前であり、報告事項は数字で行うことが、基本中の基本といえます。
とはいえ、なかなか数字で語るのには、一定の慣れが必要で、最初は抵抗を感じて嫌厭しがちです。
今回は、「どうすれば数字に強い人間になれるのか?」について書こうと思います。
攻めの数値化でマスターしよう!
さて今回は、『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』(三木武雄著 2017年 PHP研究所)を参考にまとめさせて頂きました。
著者の三木武雄さんは、ソフトバンク元社長室長で孫正義社長のもとで”問題を数値化して高速で解決する技術”を身につけたそうです。
ワダなおインスタ:『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』
今回、参考にした『すごい数値化仕事術』によると、そもそも数値化とは”自ら率先して行うもの”と書かれています。
「数字は、”与えられるもの”ではなく、自分で”取りにいくもの”である」
通常は「受け身の数値化」ですが、そこから「攻めの数値化」へ転換すべきということです。
“受け身の数値”とは、上司やクライアントから目標やノルマなど押し付けられた数値です。
逆に“攻めの数値”は、目標を達成のために、さまざまなデータに対して分析手法を駆使しながら、自ら数値化することを意味しています。
そしてその数字を戦う武器として活用することです。
『すごい数値化仕事術』の中では、数値化することの大きなメリットの一つとして、「目標達成までになにをすべきか」という具体的なアクションが見えてくることを挙げています。
数値化することで、初めて人は動き出すことができ、モチベーションを高める効果につながるそうです。
“攻めの数値化”によって数字を強みに変える
『すごい数値化仕事術』には、ソフトバンクの孫社長の数字へのこだわりがスゴさが書かれてあります。
そのこだわりが、社員一人一人に伝わり数値化を徹底した結果、ソフトバンクは僅か30年ほどでベンチャーから企業価値10兆円規模の会社へと成長を果たしました。
数字が苦手な人はむしろ積極的に数値化するよう心がけ、“攻めの数値化”によって、逆に数字を強みに変えることが大切といえます。
データ分析7つの手法
さて、『すごい数値化仕事術』では、実際によく使う「データ分析手法」を7つ挙げています。
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・プロセス分析
・散布図と単回帰分析
・重回帰分析
・パレート図分析
・T勘定
・差異分析
・LTV分析
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7つとも実践的な分析手法として紹介していますが、特に“LTV分析”については、「ソフトバンク3次元経営モデル」の最終章で取り上げており、重要な要素と考えているようです。
LTVをセグメントごとに細分化して、顧客獲得単価と比較すると、「積極的に取りにいくべき顧客と、そうでない顧客」が明確にすることができます。
利益の最大化を図るうえで、このことが重要です。
利益は未来への投資につながります。
”数値化仕事術”の先は、未来を見通し、未来をつくり出す原動力になっていくといえそうですね。
最後にまとめ
「数字で考えろ、数字で語れ」は、歳を重ねれば重ねるほど、あらゆる会社で求められる必須スキルです。
先の不透明な現代で新しいことに挑戦いくためには、積極的に“攻めの数値化”を取り入れリスクを最小限に抑えながら遂行してことが重要です。
ぜひ、未来をつくるために、数字で未来を語るチカラを身に着けてみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。ありがとうございました。
参考文献:『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』(三木雄信 著、2017年、PHP研究所)
読書:週3冊ペースで読んでいます。
ワダ なお【インスタ読書日記】