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ご存知ですか?世界のダンス事情と日本の事情の「違い」と「強み」とは。

日本のダンスシーンと世界のダンスシーンには違いがあります。
今日はその辺りを書いていこうと思います。

まず、日本のシーンはダンス層(人口)がここ数年飛躍的に伸びました。
理由はやはり、文科省が学校教育に取り入れた(=国に認められた)ことと、Youtubeなどのメディアの影響が大きいです。

少し前までは、子供に習わせたい習い事ランキング1位が「ダンス」だったことも…笑(現在でも10位以内ですね)
そしてその影響により、スーパーキッズダンサーと呼ばれる、子供のダンサーでも本当に上手い(キッズダンスとして)ダンサーも現れたことからメディアがこぞって取り上げ、さらに拍車がかかった経緯があると思います。

そのキッズダンサー世代が今では社会人になり始め、一般的にダンスというものが当たり前になってきました。
私の世代とは大違いです 汗

この動きをまとめて見ますと、


ダンスの一般化

人口拡大

ダンス大会やダンスイベントの増加

レベルが全体的に上がる

となっており、ただダンスだけではなく、衣装や団体チームルーティーンも世界トップクラスになっております。

ちなみに現在、各国で予選が行われ年に一度、アメリカで世界一のチームを決める、
World Of Dance(WOD)では日本勢が3連覇という無双状態に入っています笑

ここで日本の強みをまとめると、

・個々のスキルが高い
・シーン全体のスキルバランスも世界ではトップクラス
・シーン全体も確立されつつある
・エコシステムが出来上がりつつある

でしょうか。

ちなみにまだまだ問題点もあったり、

・プロスポーツと比べて現役時に受け取れる金額が圧倒的に少ない
・ダンサー以外の出口が少ない


というあたりになります。



さて、世界はどうでしょうか?

世界のシーンも日本と同じように、2000年代から伸び始めました。
初めはYou got survedに代表されるようにアメリカのみだったのが、
フランスをはじめとしたヨーロッパに広がり、そこで行われているJuste deboutという2 on 2のバトル型コンテストの影響もあり、一気に拡大していきました。
Juste debout 公式サイト▶︎ https://www.juste-debout.com/en/

当然、そういったムーヴメントはメディアにも取り上げられ、有名アーティストがこぞってダンサーを中心としたMVやコンサートを行い、そしてそれが世界中に拡散する。という好循環を果たしています。(それが日本ではYoutubeの普及に伴い閲覧されるようになり、日本でもさらにダンスが好きな人が増える)

また本国アメリカでは、Krumpをはじめ常に数々のムーブメントを生み出し続けており、未だにエンターテイメントダンスの絶対的中心です。

ここで日本と世界の大きな違い(差)がお金の流通量です。
簡単にいうと、シーンに流入しているお金の桁が違うということですね汗

アメリカはラスベガスを中心とした、巨大エンターテイメント産業があり、住んでいた方ならご存知だと思いますが、ストリートパフォーマーにもしっかりと「お金を払う」という文化が存在します。
要するに、サービスに対しての支払いや寄付の文化ですよね。

そしてその精神が、より洗練されたショーや競争を加速させ、そんな素晴らしいショーは沢山の人に見られ、そしてそこには巨額の資金が回るようになっています。

日本はやはり、「タダほどありがたいものはない」という言葉があるように、節約風潮が根強いため、なかなか(手元に残らない)モノではない(見るという)経験にはお金を払いづらい。という文化があります。

これらが圧倒的にシーン全体に回るお金の量の違いを生み出しています。

なので、ぶっちゃけ日本のトップダンサーとアメリカ(世界)で活躍するトップダンサーでは、ギャランティーなどの賃金に天と地との差があります。

じゃあ、プロ目指す人はアメリカにいったほうがいいよね!

短絡的に行って活躍できるほど、甘くはありません。

まずそもそも日本人は外国人なので、ビザや言葉など様々な壁に当たります。しかし、そこで頑張って頑張ってやっと出てこれるのは一握りと厳しい世界です。

どこの業界も同じですね。

しかし、ケントモリ中曽根莉乃など素晴らしい日本人ダンサーも出ていますので、本当に頑張りたい方はチャレンジして見てください!

ではでは!

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