〇〇が出てるけど特撮も見るべき?という疑問に特オタで俳優オタの私が答える
特撮作品出身の俳優さん、たくさんいますよね。でも、過去作品を見たいけど特撮(特にテレビシリーズ)は長い、多い、大人でも楽しいの?と高いハードルに感じる方もいると思います。
今回はタイトル通りの疑問に、特撮オタクで俳優オタクでもある私が、僭越ながらお答えします。
結論:見るべき
はい、頭から結論を申し上げますと、ズバリ見るべきです。というのも、特撮ドラマでも特にニチアサ作品は、1クール約3ヶ月で終わるドラマが増えている中で、ほとんどが1年間48話前後で放送されているからです。
これはつまり、48回前後の違った推しが見られるということ。現在、ほかに1年間コンスタントに放送しているのはNHKの大河ドラマくらい。1クールのドラマと比べ、単純に4倍(途中で加わる追加戦士でも2倍超)推しを見られます。すごい。
Q.でも変身すると顔出ないし早送りでいいよね?
A.見るべき
変身したあとでも、当然のように声はその俳優さんが演じているので、普通のドラマや映画ではそれほど多くない、推しのアフレコ演技を楽しめます。あと、ときどきマスクに俳優さんの顔がかぶってくる演出や、「面割れ」と呼ばれる、スーツ着てるのにマスクが割れて中は俳優さん、という演出もあるのです。油断してると顔が出ます。
ついでに、特オタ的にはいわゆる素面を演じる俳優さんと、着ぐるみやスーツを着てるアクション担当俳優さんのシンクロ率を見るのも楽しいです。
Q.さすがに巨大ロボットは早送りでいいでしょ
A.見るべき
ロボに乗るときはたいてい変身後ですが、ごくまれに変身解除したり、上でも書いたように、マスクに俳優さんの顔がかぶる演出があったりします。それに、当然しゃべります。油断してると出ます。
物語上のキーポイントになるやりとりもあったりなかったりするし、何といっても巨大戦はロマンのかたまりでもあるので、ぜひ見てみましょう。
Q.OPとEDは同じだから飛ばして見るね
A.見るべき
そのときどきによって違いはあれど、登場人物の増減や物語の進行度によって、映像や歌、歌詞が変わることがあります。つまり、今までとは違う推しが出てくる可能性があるということです。
映像が変わらないタイプにしても、超初期に撮影された初々しい推しと、物語が進んで演技がこなれてきた推しを見比べられるので、せっかくなら見たほうがお得です。
Q.ストーリーが子ども向けだから飽きそう…
A.意外とそうでもないよ
ライダーや戦隊、怪獣系は子ども向けだからストーリーは楽しめないんじゃない?と思っているみなさん。意外とそんなことありません。
特撮ドラマのたいていは、なんやかんやで戦いがあるもので、だから意外と死んだり消滅したりします。もちろんむやみに死ぬわけではなく、納得できる流れになっているものも多いので(すべて、とは言えないけど)、内容によっては「逆にちびっ子は大丈夫か…!?」と思ってしまうことも。
特撮といってもがっつり大人向けの牙狼シリーズや仮面ライダーアマゾンズなどもありますし、ちびっ子向けでも大人だから余計にグッとくるストーリー、大人しかわかんねえだろという小ネタやパロディなども楽しんでみてください。
Q.とはいえ50話くらいも見るのつらいんだけど…
うん、気持ちは分かります。1話30分とはいえ、それを約50回と考えると先は長い。でも、いっそ完走を目指さなくてもいいんじゃないでしょうか。たとえ推しが出ていても、映画やドラマそのものがあう・あわないってあると思いますので。
先が長いな~と感じたら、とりあえずこんな感じで見始めてみてはいかがでしょう。
・とりあえず1話だけ(もしくはDVD1巻だけ)見てみる
・定額配信なら移動中や入浴中、歯磨き中などのスキマ時間で見る
・劇場版、Vシネだけ見る
・先人のオタクたちに「特に見るべき回」を聞いてみる
3つめは、本編見てたほうが圧倒的に楽しめるのですけど、とりあえず推しが動いてしゃべるところを見たい!というなら、1本30分~2時間以内程度で見られます。そこで物語や人物の関係性が気になったら、本編に手を着けるというのもアリです。
食わず嫌いしないで見てみてね
「特撮」と聞いただけで、今まで見たことがないという人にとってはハードルが上がるかもしれません。でも、テレビシリーズの特撮作品が持っている本質はやはり「ドラマ」だと思いますので、深く考えず気軽に手を出してみてほしいです。ダメならダメでいいのです。
…あと、困ったら周りのオタクたちを頼ってみてください。オタク、教えるの好きな人が多いですから、どれ見ればいい!?のひとことに、すごい情報量(個人差があります)で返してくれるはずです。たぶん。
好きなことを好きなようにほめています